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潜入! 韓国“珍”スタジアム。スキージャンプ台とサッカー場が合体した理由とは? 関係者に聞く

text by キム・ドンヒョン photo by Kim Donghyun

選手・ファンも好感。冬季五輪を見据えたコラボ

 江原FCのキャプテン、ペク・ジョンファン選手もスキージャンプ台で行われる試合に関して驚いた様子。「初めて来たときは選手たちで『うぉ!』と歎声がもれましたね。不慣れだったから。しかし空気もよく、サッカーをする上ではいい環境だと思う」とにやり。

 ファンたちも満足感を表した。この日、初めてこのスタジアムに来たという江原FCのファン、ミン・ジヒョン氏は「スキージャンプ台で試合が行われると聞いて来てみたかった。今ホームスタジアムとして使っている総合競技場より見やすくて、雰囲気も立派だと思う」とスキージャンプ競技場での試合に好感を持った様子。

 監督、選手、ファンが満足するこのスタジアム。だとすると今後の使用はどうなるのだろうか。広報担当のイ・ヒョンヨン氏は「未定」としながらも今後の協議を通じ、「再開催」の可能性もあり得ると認めた。

 江原道開発公司が所有・運営している施設であるため、ある意味道クラブである江原FCの特権ともいえる。また、前記したようにここは冬季五輪が開催される地。ここで試合を開催することでクラブはもちろん、冬季五輪の広報も備えることが期待される。

 クラブ関係者や、Kリーグ、文化体育観光部、自治体もそれを期待しているという印象を受けた。もちろん交通面の不便さなど、解決するべく課題もある。しかし戦略的な広報として、そして他スポーツと作り上げる見事なコラボレーションである。サッカーだけではなかなか見られないチャレンジ精神を高く評価したい。

(取材・文:キム・ドンヒョン)

【了】

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