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PSGの”お騒がせ男”が汚名返上。W杯予選で相手選手の人命救助

text by 編集部 photo by Getty Images

セルジュ・オーリエ
パリ・サンジェルマンのセルジュ・オーリエ【写真:Getty Images】

 パリ・サンジェルマン(PSG)所属のコートジボワール代表DFセルジュ・オーリエが、代表チームのW杯予選の試合で“人命救助“を行った。12日付のイギリス『BBC』など各国メディアが伝えている。

 現地時間8日に行われたロシアW杯アフリカ3次予選の試合で、コートジボワールはホームでマリと対戦。この試合の前半に、コートジボワールのゴール前で相手選手と接触したマリのMFムサ・ドゥンビアがピッチに倒れ込む場面があった。

 異変に気づいた選手たちがドゥンビアの周りに集まり、救護スタッフも駆けつける中で、オーリエの迅速な処置が相手選手の命を救ったようだ。マリ代表のアラン・ジレス監督は11日にフランス『RMCスポーツ』に次のように語っている。

「ドゥンビアが窒息し、舌を飲み込もうとしていたことに選手たち全員が気が付いた。そこで、オーリエと我々の選手一人がすぐに彼を横向きにして、舌を引き出した。彼は命を落とそうとしていたところだった」

 オーリエはこれまで、所属するPSGでたびたび問題を起こしてきた“お騒がせ男“だ。今年2月には当時のローラン・ブラン監督に「ホモ野郎」、チームメイトのアンヘル・ディ・マリアに「操り人形」などと暴言を吐き、チームからの出場停止処分を受けた。5月にはパリ市内で警官に暴行を働いたとして、9月に禁固2ヶ月の有罪判決を言い渡されたが、上告により刑は確定していない。

 代表チームでの人命救助で汚名を返上した形だが、この試合でも別の行動で物議を醸した。後半に自身のクロスがマリのオウンゴールを誘発したあと、ゴールを喜ぶオーリエが右手で首を掻き切るようなジェスチャーを見せたことが問題視されている。

【了】

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