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マラドーナ氏、”平和”のための試合でベロン氏と衝突…理由はノーコメント

text by 編集部 photo by Getty Images

ディエゴ・マラドーナ、フアン・セバスティアン・ベロン
ディエゴ・マラドーナ氏とフアン・セバスティアン・ベロン氏【写真:Getty Images】

 現地時間12日に、イタリアのローマでチャリティーマッチ「平和の試合」が開催されたが、サッカー界のレジェンドであるディエゴ・マラドーナ氏はこの試合でフアン・セバスティアン・ベロン氏と口論する場面があった。12日付けのイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』など複数メディアが伝えている。

 ローマ教皇フランシスコの提唱により行われた試合は、世界に向けて連帯のメッセージを発信するとともに、8月にイタリア中部で発生し300人以上の犠牲者を出した地震被害者救済のための資金を募ることも目的とされていた。

 この試合には世界から数多くのスターたちが参加。マラドーナ氏を筆頭に、元ブラジル代表FWロナウジーニョやベロン氏、元フランス代表DFエリック・アビダル氏、元ポルトガル代表MFマヌエル・ルイ・コスタ氏、地元ローマの英雄であるFWフランチェスコ・トッティなどが出場している。トッティのほかエルナン・クレスポ氏やアントニオ・ディ・ナターレ氏などがゴールを記録し、試合は4-3の結果に終わった。

 だが、前半を終えて出場者たちがドレッシングルームに戻ろうとする際には、試合の趣旨を考えればふさわしくない場面もみられた。マラドーナ氏は同じアルゼンチンのベロン氏に詰め寄り、苛立った様子で何らかの言葉を発していた。罵倒の言葉が聞こえたとも伝えられている。

 試合後にマラドーナ氏は、ベロン氏との衝突について「なんでもない」とコメント。「ベロンとのことは、我々の間での話だ。何も言うことはない」と述べ、自身の行動の理由を明かそうとはしなかった。

 マラドーナ氏は今年7月にも、アルゼンチンサッカー界が混乱に陥る中で、サッカー協会による代表新監督選定への協力を引き受けたベロン氏を「裏切り者」と批判していたことがあった。『ガゼッタ』によればマラドーナ氏は今回の試合にベロン氏が参加することを望んでいなかったが、主催者はマラドーナ氏の希望に応じなかったとのことだ。

【了】

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