フランク・デ・ブール監督の解任を発表したインテルは、新たな指揮官探しを進めている。伊紙『ラ・レップブリカ』によれば、かつて同クラブでプレーしたファビオ・カンナバーロ氏に就任を打診したようだ。

　しかし、インテルの申し出は拒否されてしまったようだ。今年6月から中国2部の天津権健を率いてチームをリーグ優勝と1部昇格に導いたカンナバーロ監督は、イタリアでの指導に関心を示さなかったという。

　引退してすぐに指導者に転身したカンナバーロ氏は、現役時代最後にプレーしたアル・アハリでアシスタントコーチを務めたのち中国へ渡ってマルチェロ・リッピ氏の後を継いで広州恒大の監督に就任。昨年10月から今年2月まではサウジアラビアのアル・ナスルも指導した。

　今年6月からは中国へ戻って天津権健の監督に就任し、見事にチームを昇格させている。インテルを保有する蘇寧グループはこの仕事ぶりに感銘を受けてオファーを提示した。

　結局インテルのカンナバーロ監督招聘は実現しなかったが、幸い他にも候補がいる。ラツィオやボローニャなどイタリア国内で数々のクラブを指揮してきたステファーノ・ピオーリ氏が最有力とされ、今季リーグ開幕10日前までビジャレアルを率いていたマルセリーノ・ガルシア・トラル氏の名前も挙がっている。果たして迷走を続けるカルチョの名門再建を託されるのは誰になるだろうか。

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