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トランプ氏当選3日後にW杯予選メキシコ戦。米監督は「純粋にスポーツのイベント」

text by 編集部 photo by Getty Images

ユルゲン・クリンスマン
アメリカ代表のユルゲン・クリンスマン監督【写真:Getty Images】

 アメリカ代表のユルゲン・クリンスマン監督は、ロシアW杯北中米カリブ海予選でのメキシコ戦に向け、ドナルド・トランプ氏の米国大統領当選が試合に影響を与えることはないと主張した。10日付の英メディア『ESPN FC』が同監督のコメントを伝えている。

 アメリカ大統領選で勝利を収めたトランプ氏は、隣国メキシコからの不法移民を非難し、「国境に壁をつくる」など過激な発言を過去に繰り返してきた。そのトランプ氏の当選からわずか3日後というタイミングで、W杯5次予選(最終予選)の初戦となるアメリカ対メキシコ戦が米国ホームのオハイオ州コロンバスで開催される。

 スポーツ以外の面でも注目が集める一戦となったが、クリンスマン監督は「純粋にスポーツのイベントだ」と強調。「サッカーは世界的に人々を結びつけるスポーツであり、常に健全な競争があるものだ」と述べ、この試合に臨むにあたってのアメリカとメキシコとの関係はあくまでスポーツの上でのライバル同士以上ではないという考えを語った。

 アメリカとメキシコは北中米カリブ海地域を代表する強豪国であり、予選突破が有力視される2チームでもある。「欧州で言えばドイツ対オランダや、フランス対スペインのような大一番だ。ブラジル対アルゼンチンもそうだ。北米にも非常に特別なライバル関係が育ってきた」とクリンスマン監督はサッカーにおける両国の関係を表現した。

 北中米カリブ海5次予選にはアメリカとメキシコのほかパナマ、ホンジュラス、コスタリカ、トリニダード・トバゴの計6ヶ国が出場。ホーム&アウェイの2回総当りのリーグ戦を行い、上位3チームがW杯出場権を獲得する。4位のチームはアジア5位との大陸間プレーオフに臨む。

【了】

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