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マテラッツィ、3万5000人の”ジダン軍団”に敗れる? インドのファンが奇策

text by 編集部 photo by Getty Images

マルコ・マテラッツィ
チェンナイインのマルコ・マテラッツィ監督【写真:Getty Images】

 インド・スーパーリーグ(ISL)のチェンナイインで監督を務める元イタリア代表DFのマルコ・マテラッツィ氏は、10年前から続くジネディーヌ・ジダン氏との“因縁“にまたも悩まされることになったようだ。

 インテルやイタリア代表などでセンターバックとして活躍したマテラッツィ氏は、チェンナイインで選手兼監督を経て現在は監督に専念しており、昨年にはISL優勝のタイトルを獲得。インドで指導者として結果を残している。

 マテラッツィ氏のチームは現地時間12日にアウェイでケララ・ブラスターズと対戦したが、ホームチームのサポーターはこの試合に向けて敵将の平常心を乱すことを狙って突拍子もない応援法を思いついた。サポーター全員が、観客席で現マドリー監督であるジダン氏の“お面“をかぶるというものだ。

 マテラッツィ氏とジダン氏といえば、2006年ワールドカップ決勝で起こった「頭突き」事件による因縁が広く知られている。マテラッツィ氏の挑発を受けたというジダン氏は相手の胸に頭突きを食らわせ、現役ラストマッチとなる試合で退場処分を受けた。

 事前の報道によれば、ケララ・ブラスターズのサポーターはジダン氏の写真で作成したお面を大量に準備し、希望者に配布することを計画していたという。その数は3万5000人に達するとも報じられていた。正確な人数は定かではないが、実際に多くのファンがお面を装着していたと12日付の『ESPN』インド版や『インディアン・エクスプレス』などが伝えている。

 この奇策が功を奏したのか、試合はケララ・ブラスターズがマテラッツィ監督のチームに3-1の勝利を収める結果に終わっている。

【了】

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