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中井くんがレアルを救った? 13歳の日本人選手が補強禁止処分軽減に貢献か

text by 編集部 photo by Getty Images

レアル・マドリー
レアル・マドリーのエンブレム【写真:Getty Images】

 国際サッカー連盟(FIFA)から未成年選手の登録違反を指摘され、2度の移籍市場で選手を獲得できない補強禁止処分を受けていたレアル・マドリー。先日スポーツ仲裁裁判所(CAS)がその処分を軽減する裁定を下していたが、これに日本人選手が大きく貢献していたようだ。

 スペインメディア『ABC』によれば、レアルの下部組織に所属し“ピピ”の愛称で知られる13歳の中井卓大くんの存在が、CASに処分軽減を促したという。

 FIFAは当初、レアルが9歳の中井くんを親元から引き離してスペインへ連れてきたとみなしていた。しかし、中井くんの両親はその当時すでに離婚しており、母親が息子を連れてスペインへ自発的にやってきたと証言したことでCASの理解を得たようだ。

 FIFAの処分に対して異議を唱えるレアルから上訴を受けていたCASは、両親が離婚している子供を裁けないと判断した。結果的に中井くんの母親の証言が補強禁止処分軽減に一役買った形となっている。

 来年夏の移籍市場が終わるまで補強を禁じられていたレアルだが、今回のCASの裁定によってFIFAからの処分は今冬の選手獲得禁止に軽減されている。トップチームの主力であるマルセロを驚かせるほどの技術を持ち、将来を嘱望される日本人“ピピ”が世界屈指の名門を救った。

【了】

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