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最下位ペスカーラの会長、2台の車が”放火”される「今季の終わりにクラブを手放す」

text by 編集部 photo by Getty Images

ダニエレ・セバスティアーニ
ペスカーラのダニエレ・セバスティアーニ会長【写真:Getty Images】

 セリエAで最下位に低迷するペスカーラのダニエレ・セバスティアーニ会長の2台の車が放火される事件が起きた。7日付の伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが報じている。

 同紙によると、同会長の自宅の庭に駐車されてあった2台の車が7日の朝3時半頃に炎上したとのこと。これに気付いた近隣の者たちが警察に通報し、駆け付けた消防車により約1時間後に鎮火。この事件で負傷者はいなかったとされている。

 この一件について、DIGOS(イタリア国家警察統合捜査特別作戦部)と地元警察は放火だと断定して捜査をしているようだ。そして現在、セバスティアーニ会長の自宅の庭に設置されてあった防犯カメラの映像をもとに捜査中だと報じられている。

 一方で、昇格組のペスカーラは大苦戦中だ。登録外選手を起用したとしてサッスオーロに不戦勝した以外今季はまだ勝利がなく、勝ち点9で最下位に低迷。これに対して、以前から過激なサポーターがクラブに対して激しい抗議を行っている。

 さらに、現地時間5日に行われたホーム戦でラツィオに6-2で大敗すると、サポーターはセバスティアーニ会長に対して激しく抗議。同会長は、そこでクラブを手放すことを検討中だと発言していたが、今回の事件を受けて「私は憤慨している。今季終了後にクラブを手放す」と、地元紙『イル・チェントロ』で発言している。

 また、レガ・セリエAもセバスティアーニ会長への連帯を強調すると、「このような暴力行為や脅迫は絶対に容認できない」と非難。そして、ペスカーラを率いるマッシモ・オッド監督も、「スポーツの制限が越えられるほど悲しいことはない」と自身のツイッターで悲しみを伝えている。

【了】

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