フットボールチャンネル

ガットゥーゾ監督率いるピサ、欧州5大リーグ含めて失点率は最少も…決定力では最低に

text by 編集部 photo by Getty Images

ジェンナーロ・ガットゥーゾ
ピサを率いるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督【写真:Getty Images】

 現役時代にミランで活躍した元イタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾ監督率いるセリエBのピサは、欧州5大リーグで最も決定力がない反面、最も守備の固いチームのようだ。20日に伊メディア『イタスポルトプレス』が興味深いデータを紹介している。

 今季26試合を終えて5勝8敗13分で勝ち点28とし、現在16位につけているピサ。しかし、その守備の固さは欧州5大リーグでも顔負けしないものとなっているようだ。

 ピサが今季喫した失点数はわずか15。つまり、1試合に付き0.58失点している計算となる。

 欧州5大リーグで現在最も失点数が少ないチームは、21試合を終えて13失点しかしていないバイエルン・ミュンヘンだ。同チームは1試合に付き0.62失点しているが、ピサより5試合も試合数が少ない。これによりピサは、現時点で欧州5大リーグと比較しても最も失点率が少ないチームとなっている。

 欧州5大リーグで最少失点の5チームとの比較は以下の通り。

セリエA:ユベントス、25試合、18失点、1試合平均0.68失点
セリエB:ピサ、26試合、15失点、1試合平均0.58失点
リーガ:ビジャレアル、23試合、15失点、1試合平均0.65失点
プレミアリーグ:チェルシー、25試合、18失点、1試合平均0.72失点
ブンデスリーガ:バイエルン、21試合、13失点、1試合平均0.62失点
リーグアン:パリ・サンジェルマン、26試合、18失点、1試合平均0.69失点

 その一方で、ピサの得点数はわずか11のみだ。これまでスコアレスドローとなった試合が8試合あり、どちらかのチームが無得点で終えた試合が20試合。両チーム合わせて3点以上得点を決めた試合は、2-1で勝利した第6節アスコリ戦しかない。

 つまり、1試合に付き0.42得点している計算となり、欧州5大リーグの2部リーグと比較しても最も決定力の低いチームとなっている。欧州5大リーグ1部と2部で最少得点の10チームとの比較は以下の通り。

セリエA:エンポリ、25試合、15得点、1試合平均0.61得点
セリエB:ピサ、26試合、11得点、1試合平均0.42得点
リーガ:レガネス、23試合、16得点、1試合平均0.69得点
リーガ2部:アルコルコン、26試合、21得点、1試合平均0.81得点
プレミアリーグ:ミドルスブラ、25試合、19得点、1試合平均0.76得点
チャンピオンシップ:ウィガン、32試合、29得点、1試合平均0.91得点
ブンデスリーガ:ダルムシュタット、21試合、14得点、1試合平均0.67得点
ブンデス2部:ザンクトパウリ、カイザースラウテルン、21試合、16得点、1試合平均0.76得点
リーグアン:ナンシー、26試合、18得点、1試合平均0.69得点
リーグドゥ:オセール、26試合、20得点、1試合平均0.77得点

 堅守を誇るもののアンバランスなチームになっているガットゥーゾ監督率いるピサ。残留を決めるためには、もう少し決定力を高める必要がありそうだ。

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top