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レスターは”史上最悪のチャンピオン”か。優勝即降格ならプレミアでは初

text by 編集部 photo by Getty Images

レスター・シティ
レスター・シティ【写真:Getty Images】

 レスター・シティは現地時間23日にクラウディオ・ラニエリ監督を解任した。監督交代でチームの建て直しを図ることになるが、このままではプレミアリーグで“初“の不名誉な結末を迎えることになってしまうかもしれない。

 昨シーズンはラニエリ監督に率いられプレミアリーグ制覇を成し遂げたレスターだが、今季は一転して低迷。リーグ戦では現在5連敗中で、降格圏とわずか1ポイント差の17位に位置している。

 1992年にプレミアリーグが創設されて以来、優勝した翌シーズンに2部降格を強いられたチームは存在しない。2014/15シーズン王者のチェルシーが昨シーズンを10位で終えたことで、優勝チームの翌年の成績としては歴代ワーストとなったが、今季のレスターがそれを下回る可能性は高いかもしれない。

 だがプレミアリーグ以前の時代にまで遡れば、優勝の翌年に降格したチームもあった。マンチェスター・シティは1937年に当時の1部リーグで初優勝を飾ったが、その翌年には2部に降格している。レスターが同じ運命を辿ったとすれば、イングランドでは実に79年ぶりのことだ。

 他国では1980年のミラン、2006年のユベントスが優勝後に降格した例もあるが、いずれも八百長スキャンダルによるもの。ドイツでは1968年にブンデスリーガで優勝したニュルンベルクが翌年に降格している。

 一方で、レスターが“史上最悪のチャンピオン“となりつつあることは獲得した勝ち点数でも示されている。『BBC』によれば、25試合を終えて勝ち点21という成績は、前年王者としては1963年のイプスウィッチ・タウンを下回る歴代最悪の成績だという。10位でシーズンを終えた昨季のチェルシーは25試合で勝ち点30を獲得していた。

【了】

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