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テネリフェ監督、柴崎不出場の理由語る。「適切な試合ではなかった」

text by 編集部 photo by Getty Images

ホセ・ルイス・マルティ、柴崎岳
ホセ・ルイス・マルティ監督と柴崎岳【写真:Getty Images】

 スペイン2部のテネリフェに所属するMF柴崎岳は、現地時間12日に行われた第29節のヘタフェ戦で移籍以来初のベンチ入りを果たしたが、出場機会は訪れなかった。ホセ・ルイス・マルティ監督が試合後に柴崎について述べたコメントをクラブ公式サイトや地元紙『エル・ドルサル』などが伝えている。

 1月に加入したテネリフェで適応に苦戦しながらも、チームの練習に復帰してデビューへの準備を進めてきた柴崎は、アウェイで行われたヘタフェ戦で初めてベンチ入りメンバーに含まれた。公式戦デビューも期待されたものの、交代で送り出されることはなくベンチで90分間を過ごすことになった。

 マルティ監督は、「ここに来たのは必要になる可能性があったから」と柴崎のベンチ入りの理由についてコメント。その上で、「今日はデビューさせない方がいいと思った。特に試合のインテンシティーにより、適切ではないと考えていた。試合の展開を考えて出場させないことを決めた」と述べた。

 前節時点で3位のテネリフェと6位のヘタフェが激突した一戦は、来季の1部昇格を争う上で重要な上位対決だった。1-1から85分に勝ち越しゴールを奪われ、90分に追いついて引き分けに持ち込むという試合展開も、デビュー戦となる選手を初起用するのに適した展開ではなかったと言うべきだろう。

 今後の柴崎の出場の見通しについて、マルティ監督は「17~18人のチームメートたちが良いプレーをしており、簡単ではないだろう」と競争の厳しさを強調しているが、競争に参加できる状態となったのは前進だと言える。次のチャンスは現地時間の19日、ホームで行われる次節のレウス・デポルティウ戦だ。

【了】

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