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「同僚4人が”前半8-0″に大金を賭けていた」。スペイン3部の八百長疑惑で証言

text by 編集部 photo by Getty Images

スペイン
スペイン国旗【写真:Getty Images】

 スペイン3部でバルセロナBがエルデンセに“12-0“という歴史的大勝を収めたあと、エルデンセの一部選手が八百長に関与していた疑いが持ち上がった問題で、同クラブに所属するFWシェイク・サードが同僚の不正を暴露した。スペインラジオ『カデナ・コペ』が伝えている。

 バルセロナのセカンドチームであるバルサBは、現地時間1日に行われたセグンダB(3部相当)の試合で、リーグの歴代最多得点記録に並ぶ12-0という大勝を飾った。だが敗れたエルデンセは試合の翌日に、一部選手が八百長を行っていた疑いがあるとして、リーグと警察に捜査を依頼するとともにトップチームの活動停止を発表するという異例の事態となった。

 エルデンセに所属するモーリタニア人FWのサードによれば、チームメートの4人がこの試合の結果に大金を賭けており、意図的にそのスコアになるようにプレーしたという。「彼らがとても大きな金額を賭けていたことを話しているビデオがある。ハーフタイムに8-0、最終結果は12-0という賭けだった」。試合のスコアは、実際にその通りだった。

 4人が賭けていた金額は、3万ユーロから4万ユーロ(約353万~約471万円)を大きく上回るものだったとサードは話している。「夜にはこの話をしないように脅されたが、僕は話した。恐れてはいない」と語る同選手は、警察にも4人の名前を伝えたとのことだ。

 監督もこの八百長に関与していたとサードは主張する。「そうでなければ理解できない。僕ともう1人の同僚は先発の予定だったが、出場しないことになった。5点目を決められてからウォームアップを命じられたが僕は断った」

 当初はバルサのBチームが圧倒的な力を見せつけたというだけの試合かと思われたが、予想外の形で大きな問題へと発展している。

【了】

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