マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドは、今季プレミアリーグでここまでホームゲーム16試合を戦い、わずか6勝にとどまっている。これは、クラブ史上唯一2部に降格したシーズン以来の最低成績だという。5日付の英紙『ミラー』が伝えた。
現地時間4日に行われたプレミアリーグ第31節の試合でエバートンをホームに迎えたユナイテッドは、前半に先制されたまま1点ビハインドで終盤を迎える苦しい展開となったが、土壇場で獲得したPKをFWズラタン・イブラヒモビッチが決めて1-1のドローに持ち込んだ。
これでリーグ戦20試合連続の無敗となったユナイテッドだが、その内訳は10勝10分けと引き分けが多い。無敗記録を継続しながらも勝ち点を大きく伸ばせず、今季の“定位置“となっている6位に再び後退してしまった。
特に目を引くのがホームでの低調ぶりだ。欧州のリーグではホームでの成績がアウェイでの成績を大きく上回るのが普通だが、今季のユナイテッドは総勝ち点54のうち、ホームでの16試合で27ポイント、アウェイでの13試合でも27ポイントを獲得。アウェイの方が好成績となっている。
ホームでの黒星は1回のみだが、一方で白星もわずか6勝。ホーム16試合を終えた時点で勝率37.5%という数字は、ユナイテッドがクラブ史上唯一の2部降格を味わった1973/74シーズン以降の33年間で最悪のものだという。
デイビッド・モイーズ監督とルイス・ファン・ハール監督が率いた過去3年間の低迷からの復活を託されたジョゼ・モウリーニョ監督だが、成績を改善するには至っていない。“夢の劇場“オールド・トラフォードでのユナイテッドが、かつての強さを取り戻す日はやってくるのだろうか。
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