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ミラン、中国資本から補強予算150億円ゲット。最初に狙うはチェルシーMF

text by 編集部 photo by Getty Images

セスク・ファブレガス
チェルシーのMFセスク・ファブレガス【写真:Getty Images】

 中国資本への株式売却が正式に決まり、31年間にも及んだシルヴィオ・ベルルスコーニ体制が幕を閉じたミラン。新時代の幕開けにあたり、復権に向けて動き始めるようだ。

 英紙『ミラー』などによれば、新たにミランの99.93%を取得したリー・ヨンホン氏率いる中国の投資家グループは、チームに多額の資金を投入するつもりでいるという。その中でも今夏の補強予算には約1億3000万ユーロ(約150億円)が割り当てられると見られている。

 ここ数年は資金不足によって目立った補強ができず、新たに加入してくるのは他クラブとの契約が満了となって移籍金を支払う必要のない選手ばかりだった。それだけに潤沢な予算を手にした今、大型補強への期待が高まる。

 そこで最初のターゲットになるのは、チェルシーで徐々に存在感が薄れつつあるスペイン代表MFセスク・ファブレガスのようだ。現行の契約を2019年まで残す同選手だが、アントニオ・コンテ監督が導入した3-4-3では居場所を失ってしまった。

 未だに卓越したプレービジョンやアイディア、他を圧倒するテクニックは健在だが、チェルシーは中盤に他の選手の獲得を模索しており、セスクは放出候補の1人になると英各紙は分析している。

 ミランは中国資本の登場でかつての強さを取り戻すことができるのだろうか。大型補強を敢行しても失敗しては意味がない。移籍市場に投下した多額の資金をチームに還元し、さらに勝利を重ねることで回収していけなければ、最初の数年は難しい舵取りを強いられるかもしれない。

【了】

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