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膝蹴り受けた主審が鼻骨骨折…“最凶チーム”の選手に4年間の出場停止

text by 編集部 photo by Getty Images

ポルトガル
ポルトガル国旗【写真:Getty Images】

 暴力的なプレーを連発することで悪名高いポルトガル4部リーグのクラブ、「カネラス2010」の所属選手が審判の顔面に膝蹴りを食らわせたとして、4年間の出場停止処分を下された。2日付の英メディア『BBC』などが伝えている。

 カネラスに所属する34歳のマルコ・ゴンサルベスは、先月2日に行われたリオ・ティントとの試合で味方選手が受けた判定に腹を立て、審判に掴みかかったあと顔面に強烈な膝蹴りを食らわせた。その様子は動画に捉えられ、大きな注目を集めていた。

 主審はこの行為で鼻骨を骨折したという。ゴンサルベスに対しては、審判への攻撃により4年間、相手選手への攻撃により3ヶ月間、侮辱行為により2ヶ月間の出場停止処分が科されたと報じられている。

 カネラスはポルトガルのビッグクラブであるポルトの熱狂的サポーターグループを母体として誕生したクラブであり、その“凶行”ぶりは以前にも話題となっていた。反則すれすれのプレーや相手への侮辱を繰り返す同チームに対し、対戦相手は負傷者を出すことを恐れ、リーグに750ユーロ(約91800円)の罰金を支払って試合を棄権することを選ぶチームが多いという。

 不戦勝も含めて白星を重ねたカネラス年は4部リーグで首位を独走しているが、現時点で他クラブから正式な形での抗議は提出されていないとのこと。このままであればカネラスは3部昇格に向けたプレーオフに進出することになる。

【了】

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