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引退迫るトッティが“最後のビッグマッチ”に出場。戦友デル・ピエロ氏が見送る

text by 編集部 photo by Getty Images

フランチェスコ・トッティ
フランチェスコ・トッティとアレッサンドロ・デル・ピエロ氏【写真:Getty Images】

 イタリア・セリエA第36節が現地時間の14日に行われ、ローマはユベントスをホームに迎えて3-1の勝利を収めた。ローマの元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティは、この試合に後半アディショナルタイムから交代で出場している。

 勝てなければユーベの優勝が決まるという一戦で先制を許したローマだが、3点を奪っての逆転勝利で優勝への望みを繋ぐことに成功。2点リードで迎えた試合終了間際には、モハメド・サラーとの交代で40歳のベテランFWも投入された。

 正式な発表は行われていないとはいえ、今シーズン限りでの現役引退が濃厚とみられるトッティにとっては、おそらくこのユーベ戦は最後のビッグクラブ相手の試合だった。前節ミラン戦ではトッティを出場させなかったルチアーノ・スパレッティ監督に対して批判的な声もあったが、今回は終了間際とはいえ本拠地オリンピコのピッチに立ち、観客席からの盛大な拍手で迎えられた。

 ユーベの“レジェンド”であり、イタリア代表でトッティのチームメートでもあったアレッサンドロ・デル・ピエロ氏もイタリア『スカイ・スポーツ』の解説者としてスタジアムを訪れ、試合前にはトッティと抱擁を交わした。ともにイタリアサッカーを支え続けてきた同世代の戦友を称え、メッセージを送っている。

「スタジアムに入ると、彼のユニフォームを着た子供たちがたくさんいた。メンバー紹介でも、彼の番が来るとスタジアムの全員が立ち上がって彼の名を叫んでいた。彼にはサポーターの愛情を存分に感じてほしい。それこそが心に残るものだからだ」とデル・ピエロ氏は試合前にトッティに向けて語っていた。

 今季ローマの残り試合はアウェイでのキエーボ戦とホームでのジェノア戦。おそらくトッティのラストマッチとなるジェノア戦のチケットは記録的な速さで完売となったことも報じられている。

【了】

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