インテル、復権に向けた最初の一手。名将招へい&堅実補強でスタイルを明確化【欧州主要クラブ補強診断】

現地時間8月31日、欧州主要リーグの移籍市場が締切を迎えた。この夏も各チームで様々な移籍があったが、それぞれ主要クラブの動きはどうだったのだろうか。今回はインテルの補強を読み解く。

2017年09月13日(Wed)18時00分配信

シリーズ:17/18欧州主要クラブ補強診断
text by 編集部 photo Getty Images
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名将スパレッティ招へい。堅実な補強で戦力アップ

インテル
インテルはスパレッティ監督(中央)の招へいに始まり、ダウベルト、ベシーノ、B・バレロ、シュクリニアル(左から)と地味ながら的確な補強を展開【写真:Getty Images】

 ミランに比べておとなしい夏を過ごしたのがインテルだ。ただ、派手さに欠けるものの、目標を見据えた的確な動きだったように映る。

 インテルにとって最も大きな変化は、昨季ローマを率いていたルチアーノ・スパレッティ監督の招へいだろう。はっきりと自身のスタイルを持って結果を残してきた指揮官を連れてきた以上、それに合うチームづくりが必要になる。

 まずスパレッティ監督のサッカーを実現するために欠かせないのが両翼だ。ここは補強ではないものの、昨季の戦力を維持できたのは大きい。アントニオ・カンドレーバはチェルシーへの移籍が話題になった。イバン・ペリシッチはマンチェスター・ユナイテッドが4800万ポンド(約68億円)を積んだとも言われている。こういった魅力的なオファーを断って指揮官のサッカーのベースとなり得るものを保ったことは、現場と首脳陣の信頼関係を厚くしたのではないだろうか。

 そこにパスを供給する中盤は、外部から新戦力を連れてきた。中でも期待を集めているのがボルハ・バレロだ。かつてスペイン人はセリエAで活躍できないと言われたが、フィオレンティーナの中心選手だった彼にそんな心配は必要ない。32歳という年齢に疑問符がつくのは当然だが、ボルハ・バレロと同等のパス能力を持った若手が欧州カップ戦出場権を持たないクラブを選ぶかと言われれば、それこそ大きな疑問だ。

 エベル・バネガやジョフレー・コンドグビアは簡単に手放したくないクラスの選手だが、選手の希望なども踏まえれば放出は仕方なし。インテルで不可欠な存在になれなかったこともあり、見切りをつけて他の選手に投資するのは当然の選択だ。

 ディフェンスラインでは例年のごとく両サイドバックを獲得した。ただ、このポジションについては毎年新しい選手を連れてきては期待外れに終わり、長友佑都が信頼をつかみ出してシーズン終了、という流れが繰り返されている。今年はダウベルトとジョアン・カンセロがやってきた。まだ評価を下すのは難しいが、どうせなら「長友がベンチなのは仕方ない」と思えるくらいの圧倒的な選手が欲しかったところだ。

 FWパトリック・シックを獲得できなかった前線は、エースのマウロ・イカルディを欠いたときが大きな不安要素である。ただ、控えを充実させるほどの余裕はないだろう。まずはスパレッティ監督体制のスタートを観察し、足りない部分をこれから補っていく路線になる。

【次ページ】補強・総合力診断

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