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ピッチ上で人命救助。チェコでプレーするトーゴ代表FWにFIFAフェアプレー賞

text by 編集部 photo by Getty Images

フランシス・コネ
FIFAフェアプレー賞を受賞したフランシス・コネ【写真:Getty Images】

 現地時間23日、国際サッカー連盟(FIFA)により「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ2017」がロンドンで開催された。フェアプレー賞は、チェコ1部のズブロヨフカ・ブルノに所属するトーゴ代表FWフランシス・コネに授与された。

 コネにフェアプレー賞が贈られたのは、今年2月に同選手が行った“人命救助”によるものだ。チェコ1部の別のクラブであるスロヴァツコに当時所属していたコネが、ボヘミアンズとの試合に出場した際のことだ。

 この試合で、ボヘミアンズのGKマルティン・ベルコヴェツはハイボールをヘディングでクリアしようとして味方選手と激しく衝突。そのままピッチに倒れ込んで意識を失った。

 異変に気がついたコネはベルコヴェツの口に手を突っ込み、舌を飲み込んで窒息するのを防ぐため舌を引っ張り出した。この迅速な対応も幸いし、その後病院へ搬送されたベルコヴェツは大事に至ることはなかった。

 その後のインタビューで「選手が舌を飲み込むことがないようにいつもチェックしている」と語ったコネは、人命救助の“エキスパート”であり、同様の事態に遭遇したのはこれが4度目だったという。過去にもタイで1回とアフリカで2回、選手の命を救った経験があったとのことだ。

【了】

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