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チェルシーの“最古参”選手が退団へ。7年半在籍で出場ゼロの理由は…

text by 編集部 photo by Getty Images

マテイ・デラッチ
元U-21クロアチア代表のマテイ・デラッチ【写真:Getty Images】

 チェルシーが保有権を持つクロアチア人GKマテイ・デラッチは、まもなくチェルシーを退団するという見通しを明らかにした。ボスニア・ヘルツェゴビナ『Sportsport』が伝えている。

 ボスニア出身であり、クロアチアのU-21など年代別代表でのプレー経験が豊富なデラッチは、2011年1月に18歳でチェルシーに加入。だが英国でプレーするための労働許可証取得は認められず、他国のクラブへのレンタルを繰り返すことになった。

 これまで7年半にわたり、他クラブへのレンタル回数は実に10回に及ぶ。オランダ、チェコ、ポルトガル、クロアチア、セルビア、ボスニア、フランス、ベルギーのクラブでプレーしてきた。

 DFジョン・テリーなどの退団により、デラッチは現在のチェルシーで最も古くから在籍している選手となった。だが25歳となった現在も英国の労働許可証が取得できていない現状に、「もうすぐチェルシーを離れなければならない時が来るだろう」と話している。

 イングランドでプレーする機会は得られなかったが、自身の選択に悔いはないという。「もっと小さなクラブではなくチェルシーに来たことを後悔しているんじゃないかとよく言われるが、全く後悔はしていない」

「僕の力が問題だったわけじゃない。チェルシーは僕のことを信じてくれて、何度か契約を延長してくれた。だが労働許可証がいつも問題だったんだ」とデラッチは語る。出場が不可能でもこれまで保有権を持ち続けていたことは、クラブからの評価の証かもしれない。

【了】

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