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マンUへの“リベンジ”のため…V・ハール氏、ベルギー監督就任を断った理由明かす

text by 編集部 photo by Getty Images

ルイス・ファン・ハール
元マンチェスター・ユナイテッド監督のルイス・ファン・ハール氏【写真:Getty Images】

 元マンチェスター・ユナイテッド監督のルイス・ファン・ハール氏は、自身を解雇したユナイテッドへの“復讐心”のためにベルギー代表監督就任のオファーを断ったと明かした。オランダ『デ・フォルクスクラント』がインタビューを伝えている。

 ファン・ハール氏は、デイビッド・モイーズ体制で低迷したユナイテッドの再建を託され、2014年夏に監督に就任。だが2年目のシーズンにはFAカップ優勝のタイトルを獲得しながらも、その2日後に契約を1年残して解任される結果に終わった。その扱いに強い不満を覚えたことを同氏はたびたび語っている。

 その後ファン・ハール氏は、EURO2016終了後にマルク・ヴィルモッツ監督を解任したベルギーから代表監督就任のオファーを受けたという。だが応じることはなく、ロベルト・マルティネス現監督が就任することになった。

 ユナイテッドとの契約を1年残して解雇されたファン・ハール氏は、他のチームの監督に就任しない限りはユナイテッドからの給与の未払い分を受け取ることができる契約となっていた。ユナイテッドにその金を払わせたいという思いが、ベルギー代表監督就任を阻んだとのことだ。

「ベルギー代表監督になっていれば素晴らしいことだっただろう。だがあまりにも憤慨し、復讐心を抱いていたため、その喜びを逃してしまった」とオランダ出身の名将は話している。

「本当に馬鹿だったと思う。スポーツ的な面を一番に考えるべきだったが、当時はそういう思いだった。金の問題ではなく、全ては復讐行為だった。理性ではなく本能で動いてしまった」とファン・ハール氏。その恨みは今でも晴れてはいない様子で、「ユナイテッドからの扱いは酷いものだった」と改めて口にしている。

【了】

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