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インテル、復活は幻に…結局は「去年と同成績」。復調ミランも背後に迫る

text by 編集部 photo by Getty Images

ルチアーノ・スパレッティ
インテルのルチアーノ・スパレッティ監督【写真:Getty Images】

 今季のイタリア・セリエAで非常に順調なスタートを切り、ついに名門復活を遂げるかに見えたインテルだが、その好調は長続きしなかった。25試合を終えた時点での成績は、昨季と「ほぼ同じ」となっている。

 ルチアーノ・スパレッティ監督率いるインテルは今季、開幕からリーグ戦16試合無敗というクラブ史上最高クラスのスタート。首位争いに参戦し、2009/10シーズン以来8年ぶりの優勝を狙うことも不可能ではないかに見えた。

 だがそこから急激に失速し、クラブワースト記録に並ぶ8試合連続未勝利という不調に陥る。第24節ボローニャ戦に勝利を収めて復調の兆しを見せたかに見えたが、17日の第25節ジェノア戦には敗れてしまい、順位もローマに抜かれて4位に後退している。

 25試合を終え、インテルが獲得した勝ち点は48ポイント。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、昨季の25試合時点と同じポイント数となった。最終的に7位に終わる低調なシーズンだった昨季と、結局は変わっていないということになる。

 このままでは、チャンピオンズリーグ(CL)復帰も危うくなってくるかもしれない。イタリアのCL枠は来季から「4」に戻っているが、5位ラツィオが19日のヴェローナ戦に勝てば4位に浮上し、インテルはCL出場圏外に転落することになる。

 その背後には、宿敵ミランの影も迫っている。低迷していたミランだが監督交代から徐々に復調し、18日のサンプドリア戦にも勝利して最近6試合で5勝1分け。インテルとの差を7ポイントにまで縮めており、このままなら順位争いの直接のライバルになってくるかもしれない。

【了】

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