フットボールチャンネル

将来のサッカーに新ルール。英協会審判部長が「導入確実」と語る新制度とは

text by 編集部 photo by Getty Images

イエローカード
イエローカードを受けたら一時的退場に?【写真:Getty Images】

 違反を犯した選手を一時的な退場処分とする、いわゆる「シン・ビン」制度が将来的にサッカーに導入されることになるかもしれない。イングランドの下部リーグでは試験導入が行われ、順調に成果を挙げているようだ。

 ラグビーやアイスホッケーでは、試合中に違反を犯した選手を一定時間の退場処分とするルールが設けられている。サッカーにおいても導入の検討が行われており、ルール決定を行う国際サッカー評議会(IFAB)では各国協会に対してテストを行うことを認めている。

 イングランドでは草の根レベルでこのルールが試験的に導入され、イエローカードを受けた選手を10分間の退場処分にしているという。イングランドサッカー協会(FA)の審判部長を務めるニール・バリー氏が、その現状を英『スカイ・スポーツ』に語った。

「昨年には32のリーグでシン・ビンが実験され、結果はポジティブなものだった」とバリー氏。「うまく機能することは確かだと思う。我々サッカー協会としては、ほぼ間違いなく、将来的に導入することになるだろう」と見通しを述べている。

 バリー氏によれば、チームを数的不利にしてしまうリスクを選手が意識することで、実際に違反が減少しているという。「自分の行動に責任を持つようになり、サッカーのイメージ向上にも繋がると願いたい。実験を行った32のリーグでは、異議が38%減少している」と同氏は成果について語った。

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top