J1のヴィッセル神戸へ移籍する可能性があるとも一部で報じられたバルセロナのスペイン代表MFアンドレス・イニエスタだが、中国への移籍の可能性も消えてはいないようだ。

　バルサ一筋でプレーしてきたイニエスタは、今季限りでそのバルサを退団することを先日発表。移籍先としては中国の重慶力帆が有力視されていた。だが重慶力帆は7日夜に、イニエスタの移籍報道に答える形で公式声明を出し、イニエスタとの協力関係は認めつつ「選手として加入することを意味するものではない」と述べた。

　この声明により、イニエスタの重慶力帆への移籍は消滅した、あるいは困難になったという見方が強まった。新たに日本の神戸や、オーストラリアへ移籍する可能性があるという話も浮上してきた。

　だがスペイン『マルカ』紙は8日付で、「重慶力帆はイニエスタを諦めていない」として、中国行きの可能性はまだ残されていると伝えた。重慶力帆の声明は「不明確」であり、必ずしもイニエスタの獲得を完全に否定するものではないとされている。

　イニエスタと重慶力帆の交渉は金銭面で合意に達しておらず、今後破談の可能性もあるが、現時点では「重慶力帆はイニエスタ加入の線を残している」と述べられている。日本やオーストラリアも含め、現時点では様々な憶測が錯綜している状況だ。

【了】