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ナポリ守護神らにマフィアとの繋がり? 伊連盟がレイナやP・カンナバーロ氏を調査

text by 編集部 photo by Getty Images

ホセ・マヌエル・レイナ
ナポリのホセ・マヌエル・レイナ【写真:Getty Images】

 ナポリのスペイン代表GKホセ・マヌエル・レイナなど、セリエAの3人の選手・元選手に対し、マフィア関係者との繋がりを持った疑いがかけられている。21日付伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えた。

 ナポリのマフィア対策機関は、レイナおよび元選手のパオロ・カンナバーロ氏、サルバトーレ・アロニカ氏の3人について行った調査の結果をイタリアサッカー連盟(FIGC)の裁判所に報告。3人はそれぞれナポリのマフィア組織「カモッラ」の関係者と繋がりを持ったとされている。

 P・カンナバーロ氏は、カモッラ関係者との間で出所の怪しい高級時計の取引を行おうとしたこと、ナポリの試合のチケット斡旋を試みたことなどが疑われている。レイナもカモッラ関係者と親しく付き合い、ナポリの試合の際にスタジアム内の制限区域への立ち入りの便宜を図ったとみられている。アロニカ氏に対しても同様の疑いが持たれている。FIGCは今回の訴えを受け、3人に対して聴取を行うことになる。

 ロシア・ワールドカップに向けたスペイン代表メンバーにも選出されたレイナは、今季限りで満了するナポリとの契約を延長しておらず、フリーでミランへ移籍することが濃厚視されている。ナポリが契約を延長しなかったのはこの一件が理由のひとつだとの見方も伝えられている。

 P・カンナバーロ氏は2006年から2014年までナポリでプレーし、その後3年間をサッスオーロで過ごして昨年夏に引退。アロニカ氏は2008年から2013年までナポリでプレーし、その後パレルモ、レッジーナを経て引退した。ナポリ、サッスオーロ、パレルモの3クラブも管理責任を問われ、FIGCに訴えられている。

【了】

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