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「ジダンの成し遂げた全てと決断に脱帽」。レアルOBが新監督就任に名乗り?

text by 編集部 photo by Getty Images

セードルフ
2015年のレアル・マドリー対リバプールのOB戦で談笑するジダン氏(右)とセードルフ氏(左)【写真:Getty Images】

 レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は、史上初のチャンピオンズリーグ3連覇を成し遂げた直後に今季限りでの退任を発表した。

 この電撃的な辞任劇を受けて、かつてレアル・マドリーでプレーした元オランダ代表のクラレンス・セードルフ氏は「ジダンが成し遂げてきたことの全てと、彼の下した決断には脱帽だ」と賛辞を送った。スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 セードルフ氏は現地時間3日に行われたレアル・マドリーとアーセナルのレジェンドたちによるOB戦に、マドリーOBとして出場していた。ロベルト・カルロス氏やルイス・フィーゴ氏、ラウール・ゴンザレス氏、グティ氏ら同時期に活躍したレジェンドたちが集まる中、ジダン氏がこの試合に出場することはなかった。

 マドリー在籍期間は短かかったが、OB戦に出場したセードルフ氏。今季は途中からデポルティーボ・ラ・コルーニャの監督を務めたが、低迷するチームを浮上させられず2部降格から逃れることができなかった。

 とはいえこれまで古巣のミランや中国で監督キャリアを積んできている。「ジダンの経験は、辞任にふさわしい時であることを確信させた。それはリスペクトされるべきだ」と、セードルフ氏は自らの経験も踏まえて理解を示す。

 ところが自身がマドリーの監督になりたいわけではないようだ。「マドリーを指揮することは私にとって大変な名誉だが、論争を招くようなことを言うつもりはない」と、将来的な願望をちらつかせながらもジダンの後任になる可能性を否定した。

 世界中のどのクラブよりも強大なプレッシャーにさらされるであろうマドリーの監督という職業は、指導者たちにとって魅力的なものでありつつ、同時に困難極まりないミッションであるに違いない。

【了】

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