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マンU、大逆転勝利も克服されぬ課題。“45分間”の姿はまるで、弱小クラブ

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

最悪の45分間

 しかし、慣れないCBでのプレーに苦戦したマクトミネイ。武藤やぺレスに簡単に裏を取られるなど、低調なパフォーマンスを露呈してしまった。コントロールミスから相手にボールを奪われるシーンも多く、明らかにウィークポイントになってしまったのだ。

 そして、攻撃陣の出来も最悪だった。現地時間2日に行われたチャンピオンズリーグ・グループリーグ第2節の対バレンシア戦でも見受けられたパスミスの多さがこの日も散見された。ロメル・ルカクやマーカス・ラッシュフォードの連係はいまいちで、この日は先発出場を果たしたアントニー・マルシャルも味方との呼吸を合わせるのには一苦労している印象が否めなかった。そのため、カウンター時も効果的な攻めをみせることができず、相手の脅威とはならなかった。

 逆にニューカッスルにはカウンターから何本もシュートを放たれた。CBとボランチの間には大きなスペースができており、そこにいとも簡単に縦パスが入る。もちろん、ボールホルダーに対しプレッシャーをかけにいく選手はいるのだが、その対応もまた緩い。難なくプレスを外されるなど、前半のうちに追加で2、3点取られてもおかしくはなかった。

 前半45分間の出来だけをみれば、弱小クラブのような姿だった。守備は軽く、攻撃は連係不足に陥る。決定機を迎えても、決め切れない。リーグ未勝利のニューカッスルでも、この状態のマンチェスター・Uを下すのは簡単だったかもしれない。

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