リバプールとマンCが繰り広げた最高の首位攻防戦。0-0のスコアに隠された、ある理由

2018年10月08日(Mon)11時35分配信

text by 小澤祐作 photo Getty Images
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今季のプレミアで最も緊迫した試合に

 対するリバプールは、ハイプレスでマンチェスター・Cのビルドアップを阻止することには成功していた。しかし、フィニッシュまで持ち込むことがなかなかできずに苦しんだ。中盤の底で攻守のバランスを整えていたフェルナンジーニョがロベルト・フィルミーノのパスコースを遮断し、決定的なパスを簡単に入れさせなかったため、サディオ・マネやモハメド・サラーがボールを持っても、連係で崩しにかかることができない。最終的にはゴメスやアンドリュー・ロバートソンといったSBの選手がオーバーラップを仕掛け、サポートには回るのだが、それでもシュートまで持ち込むことはできなかった。

 前半はお互いに睨み合いをしていた印象が強く、シュートシーンも一度か二度あったかどうかといったような内容だった。しかし、お互いが高い集中力を保ち続け、一瞬の隙をも与えない。こんなに緊迫した試合は、今季のプレミアリーグでは恐らく初めてだった。

 後半が始まっても、まだ睨み合いを続けていた。マンチェスター・Cはボールを回してハイプレスを避けようと試みるが、らしくないパスミスも連発し、リバプールのゴール前まで侵入することができなかった。最前線に張っていたアグエロは完全に孤立し、持ち味を発揮することはできない。同選手は次第にフラストレーションが溜まり、ファウルを犯すシーンもあった。

 膠着状態が続く中、ジョゼップ・グアルディオラ監督が動く。試合から消えつつあったアグエロをベンチに下げ、ガブリエル・ジェズスを投入。さらに76分にはラヒーム・スターリングを下げレロイ・ザネをピッチに送り出した。

 この交代を機に、流れは一気にアウェイチームへ押し寄せた。フレッシュなザネとジェズスはボールを持つと果敢にドリブルを仕掛け、相手DFを最終ライン深い位置まで押し込むことに成功。次第にシュートまで持ち込むことができ、何度かGKアリソンを襲った。

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