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リバプールとマンCが繰り広げた最高の首位攻防戦。0-0のスコアに隠された、ある理由

現地時間7日に行われたプレミアリーグ第8節、リバプール対マンチェスター・シティの一戦は0-0のスコアレスドローに終わっている。勝ち点19で並んでいた両者によって繰り広げられた首位攻防戦は、まさに最高レベルのフットボールだったと言っても過言ではない。得点は生まれなかったが、0-0のスコアはある理由を教えてくれたのではないだろうか。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

最高レベルのフットボール

プレミアリーグ
首位攻防戦は、まさに最高レベルの試合だった【写真:Getty Images】

 試合開始前のアンフィールドに響いた『You’ll Never Walk Alone』は、このゲームが持つ意味の大きさを十分に表していた。スタジアムに集ったサポーターも、この試合が今後に向けてもいかに重要なものとなるか、わかっていたはずだ。

 リーグ戦7試合を終え6勝1分、勝ち点19で並んでいたリバプールとマンチェスター・シティによって繰り広げられた首位攻防戦は、まさに最高レベルのフットボールだった。

 アウェイのマンチェスター・Cは、4-3-3のフォーメーションでスタート。左SBには怪我が癒えたバンジャマン・メンディが復帰を果たしており、ダビド・シルバやセルヒオ・アグエロといったメンバーも先発に名を連ねた。

 ホームのリバプールは守備陣の人選に変化を加えてきた。ここまでCBとしての出場がほとんどだったジョー・ゴメスを右SBに回し、CBには負傷から戻ってきたデヤン・ロヴレンを起用。中盤はややコンディションに不安のあったナビ・ケイタをベンチに置き、代わりにジョーダン・ヘンダーソンが先発メンバーに入った。

 試合開始して間もなくは、マンチェスター・Cがボールを保持する展開が続いた。しかし、リバプールのハイプレスに苦しみ、なかなか前線にボールを収めることができない。D・シルバやベルナルド・シウバは相手のCFとWGの間にポジショニングしパスを呼び込んだが、そこにパスが入ってもジェームズ・ミルナーやヘンダーソンといった中盤の選手が一気にプレスをかけてくる。そのため無理に前を向くことができず、最終ラインに下げて何度も組み立てをやり直した。

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