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サラーのPK獲得をめぐり“場外戦”。元審判のジャッジは…?

text by 編集部 photo by Getty Images

モハメド・サラー
PKを獲得したサラー【写真:Getty Images】

 現地時間21日にプレミアリーグ第35節で、リバプールはカーディフに勝利を収めた。この試合でFWモハメド・サラーが獲得したPKについて、両チームの意見が分かれている。『リバプール・エコー』などが伝えた。

 問題のシーンは80分に起きた。ペナルティエリア左に侵入したサラーが相手DFショーン・モリソンに抱えられて転倒しPKに。これを決めたリバプールが2-0の白星を手にしている。

 カーディフのニール・ウォーノック監督は試合後、「あれは9.9点のダイブだった。トーマス・デーリーのようにね」と、イギリスの飛び込み五輪代表選手の名前を出して、サラーのシミュレーションを強調した。

 これはクラブとしても同じ意見。カーディフはクラブ公式ツイッターのPKを伝える投稿で「リバプールにPK。サラーがプレッシャーを受けてピッチにジャンプした。それでレフェリーがPKを与えた」と記している。

 この投稿にはリバプールファンが激しく反応。「『我々の選手がサラーにレスリングを仕掛けてグラウンドに持ち込んだ。それでPKを与えた』に修正しておくよ」などといったリツイートが相次いでいる。

 元プレミアリーグ審判のダーモット・ギャラガー氏は『スカイ・スポーツ』に対して、「ファウルであり、PKだと思う。腕で囲んでいる時点でリスクがある。主審はファウルを宣告する以外に選択肢がなかった。主審はもっと早く笛を吹いてもよかったかもしれないが、PKだということは確かだ。疑いの余地はない」とコメント。カーディフ側の主張を認めるのは難しいという意見だ。

 勝利を収めて24年ぶりのリーグ制覇に近づいたリバプールと、敗れて残留への道がさらに厳しくなったカーディフ。どちらにとっても大事なゲームだっただけに、多少の場外戦は仕方なしといったところかもしれない。

【了】

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