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バレンシア対アーセナル、激しい“速攻対決”を制すのは? 実力拮抗、好ゲームは必須か【EL準決勝プレビュー】

text by 編集部 photo by Getty Images

アーセナル、決勝進出へのポイントは?

 そして迎える2ndレグ。アーセナルは2点リードしている状況とはいえ、アウェイゴールを奪われていることから、決勝進出への視界が良好かと言えばそうではないだろう。実力は拮抗しており、先にバレンシアに得点を奪われた場合、勝負はますますわからなくなるはずだ。

 何しろアーセナルはアウェイにめっぽう弱い。メスタージャの雰囲気も、同クラブにとっては厄介なものとなるはずだ。

 アーセナルとしては、1stレグと同じく高い位置からプレスを与え、相手陣内でボールを奪って人数をかけないシンプルな攻撃でフィニッシュまで持ち込みたいところだろう。前線のオーバメヤンやラカゼットをどのように生かすかも重要なポイントになるはずだ。

 また、速攻以外にもメスト・エジルがタメを作り人数を揃えて効果的に相手を崩しにかかる攻撃も繰り出したいところ。2ndレグでは2点のリードがあるため、時間をかけながらゴールを狙う戦い方もアーセナルにとっては有効な手段にはるはずだ。1stレグでは支配率58%を記録していたことからも、不可能な話ではない。

 守備時はバレンシアのカウンターに気を付けたい。アーセナルは3バック+ウィングバックの5枚で守ることを基本としているが、中盤でボールを奪われてしまい速攻を喰らうとWBが戻り切れず、後ろは3枚で守らなければならないといった事態に陥る。さらにバレンシアの中盤、ディアカビとダニエル・パレホはボール奪取能力に長けるため、ここで捕まってしまうと非常に危険だ。

 1stレグでは中盤でのボールロストが目立ったため、この点は2ndレグで改善していきたいところ。2点リードがあるとはいえ、90分間高い集中力を保って挑みたいところだ。

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