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ペルー監督は成長を誇る。アルゼンチン代表就任の噂に「全てをくれた国との契約がある」【コパ・アメリカ】

text by 編集部 photo by Getty Images

リカルド・ガレカ
ペルー代表のリカルド・ガレカ監督【写真:Getty Images】

 コパ・アメリカ2019(南米選手権)は7日に決勝が行われ、開催国ブラジルの優勝で幕を閉じた。惜しくもタイトルを逃したペルー代表のリカルド・ガレカ監督は、記者会見でこれまでの成果への誇りを口にした。

「最も重要なことは、我々が時間とともに進化してきたということへの理解だ。我々はプレーで主張し、謙虚さを保たなければならない。敗北の苦痛を感じているだろうが、大丈夫だ。我々は正しい方向に進んでいる」

 ペルー代表はガレカ監督の指揮のもとで、36年ぶりにワールドカップ出場を果たし、今回はコパ・アメリカで準優勝。応援にかけつけていたサポーターに話を聞いても、近年の躍進の要因は「ガレカがやってきたこと。それに尽きる。彼の指導によってチームに競争力が生まれた」と絶大なる信頼を寄せていることがわかった。

 しかし、ガレカ監督にはリオネル・スカローニ監督の後釜として母国アルゼンチン代表監督就任の噂も持ち上がっている。ブラジル戦後の記者会見でそれについて質問が飛ぶと、「私は敬意を持って答える」と述べた上で自身の去就に言及した。

「私は自分の国(アルゼンチン)をとても尊敬し、大きな愛情を持っている。私はアルゼンチン人で、母国が大好きだ。しかし、今は私に全てを与えてくれた国との契約がある。クラブ、代表チーム問わず、私は契約を尊重することが普通だと考えている。私にはペルー代表への大きな責任がある」

 現在のガレカ監督のペルー代表での契約は2021年までで、「ワールドカップ予選を突破すれば、さらに延長されるだろう」と今後の展望も述べた。ペルー代表を復権に導いたアルゼンチン指揮官は、しばらく相思相愛のチームでの仕事を続けることになるだろう。

(取材・文:舩木渉【ブラジル】)

【了】

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