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韓国側がユベントスに抗議文送付。C・ロナウド欠場に加え試合短縮求める“脅迫”も

text by 編集部 photo by Getty Images

パベル・ネドベド
ユベントスのパベル・ネドベド副会長【写真:Getty Images】

 ユベントスのFWクリスティアーノ・ロナウドが韓国で行われた親善試合を欠場したことが大きな騒動を引き起こした問題で、Kリーグはユベントスに抗議文を送付したことを明らかにした。韓国『聯合ニュース』などが伝えている。

 ユーベは26日にソウルで行われた試合でKリーグ選抜チームと対戦。だが最大の注目選手として期待されていたC・ロナウドがベンチ入りしながらも最後までピッチに立たなかったことが大きな騒動に発展した。

 ユーベとKリーグ、および試合を手配した代理店「ザ・フェスタ」の間では、C・ロナウドを少なくとも45分間プレーさせることが契約として明文化されていたという。欠場に対しては観戦したファンも不満を募らせ、チケット料金や慰謝料の支払いを求める集団訴訟を起こしている。

 Kリーグはこの件について、ユベントスに対して30日に抗議文を送付したと発表。契約違反となるC・ロナウド欠場に加え、予定されていた韓国でのファンミーティングも開催しなかったことなど、ユーベが試合前後に見せた「傲慢さと無責任」に対して抗議したと述べている。

 ユーベ側が試合開始の遅延および試合時間の短縮を要求してきたこともそのひとつだという。試合は20時開始が予定されていたが、飛行機の遅れや交通渋滞などが影響し、ユーベがスタジアムに到着したのはキックオフ予定時刻を過ぎた20時15分。この“遅刻”によりユーベは、試合を40分ハーフおよびハーフタイム10分間に短縮するようKリーグ側に要求したとのことだ。

『聯合ニュース』によれば、ユーベのパベル・ネドベド副会長が試合の短縮および21時キックオフを要求し、受け入れられなければ「違約金を出して試合をキャンセルする」と脅迫したとされている。Kリーグ側はキックオフ時刻を20時30分、20時45分と譲歩したがネドベド副会長は21時に固執したとのこと。最終的に試合は20時57分にキックオフされ、45分ハーフで行われた。

 Kリーグはまた、ザ・フェスタに対して契約違反による損害賠償請求を行う予定であるとも明かした。「正確な損害額を計算し、ザ・フェスタに賠償金支払いを要求する」とリーグ関係者がコメントしている。

【了】

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