マンU時代のアレックス・ファーガソンとマイケル・オーウェン【写真:Getty Images】
元マンチェスター・ユナイテッド指揮官のアレックス・ファーガソン氏が、かつて指導した元イングランド代表のFWマイケル・オーウェン氏の負傷の“原点”を分析した。英『ミラー』が伝えている。
2013年に現役を引退したオーウェン氏は、1997年5月に16歳の若さでリバプールでプロデビューを飾り、プレミアリーグ得点王を2度受賞。2001年にはバロンドールを受賞したスーパースターだ。しかし、度重なる負傷に悩まされ、輝いた時間は短かった。
オーウェン氏は先日、自伝を発表している。その中でファーガソン氏は、「マイケルのキャリアを追う上で重要な瞬間が、1997年にマレーシアで行われたイングランド代表のユースチームでのプレーだ」と指摘した。
これはオーウェンがプロデビューを飾った1ヶ月後、1997年6月に行われたワールドユース(現U-20ワールドカップ)を指す。
ユナイテッドから参加した2選手について、「大会後に1ヶ月の休息を与えることにした」とファーガソン氏は語っている。「だが、マイケルはそのままリバプールのトップチームに入ったんだ」と当時を振り返った。
その1年後にはオーウェン氏が衝撃的な活躍を見せたワールドカップも開催されており、ファーガソン氏は長期にわたって十分な休養がなかったことを問題視している。
同氏は「数年後、ジェラール・ウリエ(元リバプール監督)と話した。マイケルは技術的にも肉体的にも成長の時間を失った、という私の意見に同意していた」と回想。「それがマイケルのハムストリングの問題の主な理由だと確信を持って言うことはできない」としながらも、若き日の酷使が負傷を繰り返した一因になっていると考えているようだ。
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