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中島翔哉vs安西幸輝、直接対決の実現なるか。ヴェルディユース出身の2人が欧州で激突へ

text by 編集部 photo by Getty Images

中島翔哉 安西幸輝
日本代表の中島翔哉(左)と安西幸輝(右)がポルトガルリーグで直接対決へ【写真:Getty Images】

 ポルトガル1部リーグの第5節が、現地15日に行われる。ポルティモネンセ対ポルトは国内のみならず、日本のファンにとっても注目の対戦カードだ。

 ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉は、移籍後初となる古巣ポルティモネンセとの一戦に臨む。かつてのホームに帰還する英雄はどのように迎えられるだろうか。

 そしてポルティモネンセに所属する日本人選手たちにとっても、国内屈指の強豪クラブとの対戦は大きなチャンスだ。開幕から右サイドバックとして先発起用が続く日本代表DF安西幸輝は、強豪国代表クラスのアタッカーたちを相手に成長を示したいところ。また、中島が得意とする左サイドで起用されれば、東京ヴェルディユース出身の2人による直接対決が見られるかもしれない。

 現時点では控えに甘んじているGK権田修一も、日本代表として2試合に出場して連勝に貢献した勢いそのままに定位置奪取へのきっかけをつかみたいところ。大一番でもしチャンスが回ってくることがあれば、日々取り組んできたことの成果を発揮する絶好の機会になる。

 ポルトガル紙『レコード』は、この一戦に向けて両チームの予想スタメンを15日付の紙面に掲載した。

ポルティモネンセ【4-2-3-1】
GK:リカルド・フェレイラ
DF(右から):安西幸輝、ジャジソン、ロドリゴ、ジュニオール・タバレス
CMF(右から):ペドロ・サ、ロムロ
OMF(右から):アイルトン・ボア・モルチ、ルーカス・フェルナンデス、ブルーノ・タバタ
FW:ジャクソン・マルティネス

ポルト【4-4-2】
GK:アグスティン・マルチェシン
DF(右から):ヘスス・コロナ、ぺぺ、イバン・マルカノ、アレックス・テレス
CMF(右から):マテウス・ウリーベ、ダニーロ・ペレイラ
OMF(右から):ロマーリオ・バロ、ルイス・ディアス
FW:ムサ・マレガ、ゼ・ルイス

 安西はこれまで通り右サイドバックで先発が予想されているものの、権田と中島の名前はリストの中になかった。とはいえ、特に中島には今季リーグ戦初先発のチャンスが十分にある。

 ポルトはU-23チームから呼び寄せたGKも含め、21人を遠征に帯同させている。コンディションに不安のある選手を複数抱えており、彼らの出場可否を試合直前に判断するとセルジオ・コンセイソン監督も認めているからだ。

 特にリーグ戦4試合で4ゴールと好調のゼ・ルイスは足首の捻挫により前日練習を室内調整のみの別メニューで終えたという。また、膝に問題を抱えるロマーリオ・バロや、エースのムサ・マレガも前日練習で部分合流を果たしたばかりだという。

 中島は笑顔でペペらと談笑する写真が『レコード』紙に掲載されており、コンディションにも問題はない様子。負傷を抱えたアタッカー陣の回復状況しだいでは古巣戦でリーグ戦初先発のチャンスが回ってきてもおかしくない。

 安西にとってはルイス・ディアスのような圧倒的な突破力を武器に評価を爆上げ中のアタッカーを抑えられれば、自身の成長を示すだけでなく欧州での足場を築く最高の機会。そして中島はセルジオ・コンセイソン監督からの信頼を掴むためのアピールを虎視眈々と窺う。

 大注目のポルティモネンセ対ポルトは現地15日18時(日本時間19日2時)キックオフ予定だ。

【了】

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