三好康児、鮮烈な2発で猛アピール「価値を示すには結果しかない」。欧州で充実の日々

2019年09月27日(Fri)8時40分配信

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三好康児
三好康児はアントワープ移籍後初先発で2得点を挙げた【写真:Getty Images】

 この夏からベルギー1部のロイヤル・アントワープFCでプレーするMF三好康児が、定位置奪取に向けて猛アピールだ。

 現地26日に行われたクロキー・カップ(ベルギーカップ)のラウンド32で、2部のロケレンと対戦したアントワープは延長戦の末に4-2で勝利。4-2-3-1のトップ下で先発出場した三好は2ゴールを挙げるのみならず、他2つのゴールにも関与する大車輪の活躍でチームのベスト16進出に大きく貢献した。

「今日に限らずですけど、チャンスの多いリーグだなとはここ数試合やっていて感じていたので。スタートからは今日が初めてでしたけど、本当に得点を取れると思っていたので、結果に結びつけられて良かったです」

 三好にとって移籍後初先発の公式戦はキックオフ直後の11秒でロケレンに先制を許す波乱の幕開けだった。それでも「立ち上がりも立ち上がりだったので、逆に良かった」とすぐに切り替え、「余裕を持って進められた」と振り返る。

 アントワープは直後の6分に三好のスルーパスを起点にFWディウメルシ・エンボカニが同点ゴールを奪うと、33分には相手センターバックの背後を取る絶妙な動き出しから三好自ら逆転ゴールを決めた。

 後半はこう着状態になるも、アントワープは85分に失点して再び同点に。それでも延長前半の99分に味方のシュートのこぼれ球を三好が押し込んで勝ち越し。最後は延長後半の114分に、FWアマラ・バビーがダメ押しの4点目を奪って逃げ切った。この場面でもスコアラーがフリーになれたのは、三好が斜め方向のランニングで相手ディフェンスを引きつけたからだった。

「もちろん後ろからビルドアップしていく場面もありますけど、日本にいるときもゴールに向かう回数が多いというか、ゴールに行くまでのスピードも速いですし、その中で自分も前に入っていくチャンスは、本当に日本にいるときよりも増えるのかなと思っているので。

あとは本当にそれを結果に結びつけるか結びつけないかで、信頼を勝ち得ていくかというところですし、どこのチームにいても競争なので、自分がこうやって得点を取り続ければ、立ち位置をひっくり返せると思っています。日本にいる時もでしたけど、よりこっちにいるときは自分を助けてくれる人はなかなかいないので、結果を残し続けることしかないかなと思っています」

 これだけ分かりやすい結果を残しても、口を突いて出てくる言葉は現状への危機感に満ちていた。三好は2ゴールに満足することなく、「自分の価値をこっちで示すためには、自分が結果を残すことしかないので、日本にいる時よりも、そこの欲というか、ハングリーさはあるのかなと思います」と、もっと先を見据えてアントワープでの日々を過ごしている。

「楽しさだけではなく、もちろん厳しさも感じます。充実していると思いますけど、まだまだこれから。まだ1ヶ月しか経っていないので、これからどうなるかは、まずは半年、それから1年スパンで見ていかないといけないと思っていますし、この1試合で一喜一憂している場合ではないかなと思います」

 追い求めるのは常に「結果」。それを積み重ねていく作業を、日々続けていく。アントワープのトップ下のポジションを自分のものにするため、「結果を残すだけ」という言葉には特に力がこもっていた。

(取材・文:舩木渉【ベルギー】)

【了】

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