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ミラン、4試合ぶり勝利。泥沼対決制して復調へ一歩前進

text by 編集部 photo by Getty Images

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ミランが逆転勝利【写真:Getty Images】

【ジェノア 1-2 ミラン セリエA第7節】

 セリエA第7節のジェノア対ミランが現地時間5日に行われた。試合は2-1でアウェイのミランが勝利を収めている。

 ミラノダービーからの3連敗で16位に低迷するミランと、直近4試合で1分け3敗と不振が続くジェノアの対戦。この一戦を落とした方が監督交代に近づくとも噂される重要なゲームだ。

 ミランは発熱により守護神のドンナルンマが欠場。ベテランのレイナが急きょ出場することになった。

 先制したのはホームのジェノア。41分、ペナルティエリア左手前からのFKをシェーネが直接狙った。強烈に変化した無回転のシュートがゴールネットを揺らす。

 変化が鋭かったとはいえコースが甘かっただけに、GKレイナとしては悔しいシーンだったが、ミランは1点ビハインドで折り返すことになった。

 しかし、後半に流れが一変する。ジャンパオロ監督は後半のスタート時に2枚替えを行うと、いきなり試合が動く。51分、後半から入ったパケタのクイックリスタートでテオ・エルナンデスが左サイドからえぐって角度のないところからシュートをねじ込んだ。

 さらに57分にはラファエル・レオンがPKを獲得。ゴール前でのドリブルでビラスキのハンドを誘った。微妙な判定だったが主審はVARチェックの末にPKとビラスキへのレッドカードを決断。これをケシエが決めて逆転したミランは、数的優位も得る。

 これで楽な展開にしたかったミランだが、79分にカラブリアが不用意なプレーで2枚目のイエローカードを提示されて退場。残り10分強を相手と同じ人数で戦うことになった。

 終盤、パンデフを投入したジェノアは同点弾を目指して前に出る。89分にはクアメが抜け出して決定機。飛び出したGKと接触して転倒し、主審はペナルティスポットを指さした。レイナは直前で接触を避けようとしたが、VARで確認しても判定は変わらず、ジェノアにPKが与えられる。

 ジェノアはこのPKをシェーネが担当。しかし、レイナの好守に阻まれ、同点弾のチャンスをいかせない。大ピンチをしのいだミランが2-1で勝利を収め、4試合ぶりの白星を手にしている。

【得点者】
41分 1-0 シェーネ(ジェノア)
51分 1-1 テオ・エルナンデス(ミラン)
57分 1-2 ケシエ(ミラン)

【了】

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