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中島翔哉所属のポルト監督、最下位相手にも油断なし「我々は常に勝つことを迫られている」

text by 編集部 photo by Getty Images

セルジオ・コンセイソン
ポルトを率いるセルジオ・コンセイソン監督【写真:Getty Images】

 日本代表MF中島翔哉が所属するポルトは、3日にポルトガル1部第10節に臨む。相手は現在最下位のアヴェスだ。

 今季いまだ1勝、そして6連敗中のチームとの対戦となれば、勝利はほぼ約束されたものと考えてもおかしくない。しかし、2日に記者会見に出席したポルトのセルジオ・コンセイソン監督は「アヴェスは監督交代したばかりで、異なる戦い方を模索し、勝ち点を探し求めているチーム。このことを認識したうえで最良の戦略を見つけなければならない」と気を引き締めていた。

 コンセイソン監督が述べた通り、アヴェスは10月21日にレアンドロ・ピレス監督が就任したばかり。初陣ではベレネンセスに2-3で敗れたものの、これまで連敗が続いていたチームとは別物になっているかもしれない。

 また、ポルトは中3日でこの一戦に挑むが、アヴェスは中7日と日程面でのアドバンテージも相手にある。先月30日にマリティモと引き分けて停滞感漂うポルトとて油断はできないだろう。

 先月24日に行われたヨーロッパリーグ(EL)のレンジャーズ戦に引き分けた後、ポルトは先発メンバーの組み合わせを変え、これまで主力として不動の地位を築いてきた選手たちすらもベンチに置く采配を見せている。

 さらに中3日でアウェイでのEL・レンジャーズ戦が控えている中で、コンセイソン監督は難しいメンバー選考を強いられる。しかしながら「全ての試合が重要であり、我々はは常に勝つことを迫られている」と語る指揮官は、「アヴェスを倒すのにベストな11人を選ぶ」と引き続きベストメンバーで臨む構えだ。

 2試合連続でベンチからも外れている主力のFWムサ・マレガは「重大なものではないが、足に軽度の問題を抱えている」ためアヴェス戦も欠場が濃厚。ファマリカン戦、マリティモ戦と2試合連続で採用してきた4-2-3-1を継続するのか、あるいは従来の4-4-2に戻すのか。

 そしてベンチスタートが続く中島やFWゼ・ルイス、DFアレックス・テレスは先発に返り咲くことができるのか。「同時に2試合の準備をすることはない」と目の前の一戦に全てを注ぐ姿勢を見せるコンセイソン監督の用兵も勝敗の鍵を握りそうだ。

【了】

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