マンチェスター・シティが見せた違いとは? 終始相手を圧倒、アグエロ弾が突いた一瞬の隙【FA杯】

FAカップ5回戦、シェフィールド・ウェンズデイ対マンチェスター・シティが現地時間4日に行われ、0-1でアウェイチームが勝利している。シュート数20本を放つなど終始相手を圧倒したシティ。1得点に終わったのは残念な結果であるが、ゴールシーンでは相手のわずかな綻びを的確に突く格好となった。(文:小澤祐作)

2020年03月05日(Thu)11時24分配信

text by 小澤祐作 photo Getty Images
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格下に苦戦もアグエロ弾で勝利

マンチェスター・シティ
【写真:Getty Images】

 FAカップ5回戦が現地時間4日に行われており、連覇を狙うマンチェスター・シティはアウェイで2部のシェフィールド・ウェンズデイと対戦している。

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 FWセルヒオ・アグエロやMFダビド・シルバ、MFロドリらが先発に名を連ねるなどメンバーを揃えてきたシティは、戦前の予想通り立ち上がりからボールを支配する。ホームチームにはほとんど決定機を作らせず、試合のペースを完全に掌握していた。

 シティは何度かゴール前にも侵入。しかし、得点が遠かった。GKジョー・ワイルドスミスの好セーブがあったのはもちろん、シェフィールド・ウェンズデイのDF陣は非常に高い集中力を保っており、ゴール前で身体を張ってシュートをブロック。シティの攻撃陣も何度か決定機を逸し、軽率なパスミスも犯すなどゴール前でなかなかテンポが上がらなかった。

 前半、シティはボール支配率79%、シュート数8本、被シュート数1本を記録するなどシェフィールド・ウェンズデイを圧倒していたが、枠内シュート数は0本。実力で劣る相手を前に、苦戦を強いられていたのは明らかだった。

 しかし、後半開始早々にようやく試合が動いた。53分、ペナルティエリア内でパスを受けたアグエロが左足でシュート。ボールはGKワイルドスミスの手を弾いてゴールに吸い込まれ、シティが先制に成功した。

 ようやくリードを奪ったシティは、その後もシェフィールド・ウェンズデイを圧倒。ボールを支配し続け、相手に決定機を生ませない。ホームチームにとってはボールを奪うことが精一杯であったと言えるだろう。

 しかし、シティの攻撃陣は追加点を奪うまでに至らず。試合は1-0のまま終了している。データサイト『Sofa Score』によるとシティは支配率80%を記録し、シュート数20本も記録。被シュート数はわずか1本で、後半45分間に限って言えば0本と文字通り相手を「圧倒」している。

シティが突いた一瞬の隙

セルヒオ・アグエロ
マンC加入後、FA杯22試合の出場で20得点を記録しているアグエロ【写真:Getty Images】

 無事にベスト8進出を果たす格好となったシティ。この日チームを救ったのはもちろんゴールを奪ったアグエロだと言えるだろう。これで同選手はシティ加入以降、FA杯では22試合の出場で20ゴールを記録することになった。恐るべきゴールハンターである。

 では、今回のアグエロのゴールはどのようにして生まれたのか。そこにはシティのクオリティの高さはもちろんのこと、シェフィールド・ウェンズデイが見せた一瞬の綻びがあった。

 始まりは相手のクリアボールをFWリヤド・マフレズが拾ったところからだ。ボールを受けたマフレズは一度右サイドのFWベルナルド・シウバへパスを出し、ボールを受けたポルトガル人FWは今度は中央のロドリへパスを送っている。この時、ボールホルダーに対してシェフィールド・ウェンズデイのDF陣はしっかりとプレッシャーを与えることができていた。

 しかし、ロドリから左サイドのDFバンジャマン・メンディにボールが渡った際、シェフィールド・ウェンズデイの選手はプレッシャーに行くのに遅れている。その分、メンディにはパスコースを探す時間が設けられ、余裕を持ってプレーできるようになった。

 この時、アグエロは瞬間的に4バックとなったシェフィールド・ウェンズデイにおける右サイドのDFリアム・パルマーとCBのDFドミニク・ヨルファの間に位置。そして、メンディからパスが出る直前に左のFWガブリエル・ジェズスが左サイドに動いたことで、パルマーが釣り出された。そしてアグエロへのパスコースが空いたのを見逃さなかったメンディの縦パスが入り、ゴールが生まれたということだ。

 シェフィールド・ウェンズデイの一瞬の遅れを突き、ジェズスの動きとメンディのパス、そして最後はアグエロで仕留めたシティ。シュート20本で1点という結果は反省材料だが、ゴールシーンでは違いを見せたと言えるだろう。

 連覇へ向け順調に歩んでいるシティは、準々決勝で日本代表FWの武藤嘉紀が所属するニューカッスルと対戦することが確定した。果たして再びトロフィーを掲げることはできるだろうか。

(文:小澤祐作)

【了】

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