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セリエA再開に猛反対の最下位チーム主将「夏の試合はリスク。選手は機械じゃない」

text by 編集部 photo by Getty Images

セリエA
【写真:Getty Images】

 イタリア1部セリエAで最下位のブレシアは、このまま2部降格を受け入れる覚悟があるのかもしれない。チームの主将を務めるDFダニエレ・ガスタルデッロが、『ラジオRai』の番組でコメントを残した。『レプッブリカ』などイタリア複数メディアが伝えている。

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 セリエAは、6月中旬の再開を目指して各クラブが注意を払いながら準備を始めている。ただ、36歳のベテランは前向きではない。

 ガスタルデッロは「今季を続けることは強引だと僕は思う。夏に12試合も戦うなんて、リスクがありすぎる。夏場の16時30分キックオフは、ある意味スキャンダルだ。僕たちは機械じゃない。人間なんだ」とコメント。「(イタリアで特に新型コロナウイルス感染者が集中したブレシアの本拠地がある)ロンバルディア州で起きたことをほかの地域の人は理解していないよ。街で『なぜサッカーを再開しなければいけないの?』と聞かれる。そういった人の多くが、身近な人を失ったんだ」と語った。

 さらに同選手は、「今、選手は黙ってプレーするしかない。ただ、それは違うよ。僕たちはサッカーの世界のベースとなっているし、自分たちの声をあげなければいけない。このリーグは打ち切るべきだ。降格も決めなければいけない。会長には、自分たちが最下位なら降格すべきだと伝えた。僕たちブレシアは、降格したくないからプレーしたくないんじゃない。そうなるべきなら、降格する。サッカーはまず、情熱を取り戻さなければいけないんだ」と語り、リーグ戦再開が正しい判断ではないと主張した。

【了】

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