久保建英、不発の理由。躍動したバルセロナ戦から一転、マジョルカに足りなかったのは…

リーガエスパニョーラ第29節、ビジャレアル対マジョルカが現地時間16日に行われ、1-0でビジャレアルが勝利を収めた。マジョルカの久保建英は先発したが、ゴールに絡むことができずに60分にベンチに下がっている。中断明けに連敗を喫したマジョルカはどのような課題を抱えているのだろうか。(文:加藤健一)

2020年06月17日(Wed)9時53分配信

text by 加藤健一 photo Getty Images
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久保建英は60分で交代

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【写真:Getty Images】

 0-4で敗れたバルセロナ戦から中2日、マジョルカはビジャレアルとのアウェイゲームに臨んだ。はじめに得点機を作ったのはマジョルカ。7分にイドリス・ババがボックスの外から右足を振りぬいたが、ボールはクロスバーに弾かれた。

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 ビセンテ・イボーラを累積警告による出場停止で欠くビジャレアルは、5バックでブロックを築く相手に苦戦したが、16分に先制に成功する。右サイドでサムエル・チュクウェゼが1対1を突破すると、アレクサンダル・セドラルが釣り出されたマジョルカのゴール前にスペースが生まれ、最後はカルロス・バッカがゴールに押し込んだ。

 この試合でも久保と右ウイングバックのアレハンドロ・ポソは良い連携を見せていたが、バルセロナ戦のようにフィニッシュに持ち込む場面は少なかった。久保が放ったシュートは2本、いずれもFKを直接狙ったものだった。マジョルカ加入後最も早い60分にベンチに下がっている。

 マジョルカは試合終盤にたて続けにチャンスを作った。74分には途中出場のアレクサンダル・トライコフスキが鋭い切り返しからクロスを上げ、ファーサイドでクチョがボレーシュートを放ったが枠を捉えられず。88分のババのミドルシュートはまだしてもクロスバーに直撃。結局、最後まで得点を奪うことができず、リーグ再開から連敗を喫した。

流動性を欠いたマジョルカ

 ビジャレアルは久保が初ゴールを挙げた相手だった。本拠地ソン・モイスで行われた試合に右サイドハーフで先発した久保は前半だけで2点に絡むと、後半にはボックスの外から左足を振りぬいてゴールネットを揺らしている。

 マジョルカはアウェイで行われたこの試合に3-4-2-1の布陣で臨んだ。クチョ・エルナンデスが最前線に入り、ラーゴ・ジュニオルと久保がシャドーでプレーしている。

 中2日という過密日程で、2試合続けて先発したフィールドプレーヤーは久保を含めて5人。唯一180分プレーしたアントニオ・ライージョも、累積警告で次戦に出場することができない。久保のプレーはバルセロナ戦に比べれば物足りなかったが、そこまで悪くはなかった。久保が60分という早い時間に下がったのは、39日間で11試合を戦い抜くためのターンオーバーという意味合いが強いだろう。

 前線の3人はボールを持って勝負したいタイプの選手だった。反対に、オフ・ザ・ボールでの動きに欠けるため、マジョルカはアタッキングサードでの流動性を欠いた。久保がベンチに下がった試合終盤は多くのチャンスが生まれている。

久保建英が輝けなかった理由

 バルセロナ戦はラーゴがベンチスタートだったので、久保を起点に攻撃が展開できた。チーム総得点のおよそ1/3を決めているアンテ・プディミルはオフ・ザ・ボールでも貢献できる。バルセロナ戦でもプディミルがセンターバック2人を引き付けたことで、ジョルディ・アルバが久保に寄せられず、久保にシュートチャンスが生まれている。

 しかし、プディミルを欠いたビジャレアル戦で、マジョルカは久保を活かすことができなかった。過密日程では、主力選手も休ませながら戦わなければならない。妥協点を探りながら、指揮官はベターな選択をしなければならない。平時でもいえることかもしれないが、今はそれがより顕著となっている。

 与えられた時間は多くないが、それは対戦相手も同じ状況。この試合のようにプディミルを欠いたとき、また、久保を欠いたときにどのような攻撃をデザインするのかが残留争いを戦うポイントになるだろう。

 マジョルカはこの試合から再び中2日で、最下位に沈むレガネスと対戦する。中断明けの3試合の中では最も落とすことができない試合になるだろう。最終ラインはライージョを欠くことになるが、ビジャレアル戦で出場停止だったダニ・ロドリゲスは戻ってくる。2試合連続ノーゴールに終わった攻撃陣には結果が求められる。

(文:加藤健一)

【了】

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