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セビージャ対マンU、予想スタメン&プレビュー。堅守攻略のキーマンはブルーノ・フェルナンデス【EL準決勝】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

マッチプレビュー

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【写真:Getty Images】

 セビージャとマンチェスター・ユナイテッドが公式戦で顔を合わせるのは、2017/18シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16以来のこと。この時は2戦合計スコア2-1でセビージャが勝利し、準々決勝へと駒を進めている。果たして今回はどのような試合になるだろうか。

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 セビージャは今季ELで10試合を戦っているが、そのうちの7試合でクリーンシートを達成しており、ここまでわずか4失点という堅守を誇っている。とくに、CBのジエゴ・カルロスとジュル・クンデはまさに鉄壁コンビ。今季プレミアリーグで66得点を叩き出したユナイテッド相手に、どこまで守備強度を保てるかは大きな注目ポイントと言えそうだ。

 攻撃はカウンターが中心となるだろう。ウォルバーハンプトン戦ではセットプレーからの得点となったが、ラウンド16のローマ戦では見事な速攻からゴールを奪っている。スピードの劣るハリー・マグワイアやヴィクトル・リンデロフの脇や裏のスペースは一つの狙い目と言えそうだ。

 注目選手はやはりルーカス・オカンポスだ。左右両足の精度が高くドリブルの切れ味は抜群で、崩しからフィニッシュまであらゆる部分で違いを作り出せる。ローマ戦ではアシスト、そしてウルブス戦では決勝ゴールを沈めているなど、調子も良い。チームを決勝へと導けるか。

 対するユナイテッドだが、コペンハーゲン戦で溜まった疲労の影響をどれだけ感じさせないことができるか。ボールを支配しリズムを掴めれば良いが、セビージャのハイプレッシャーに捕まるようだと体力的にもかなりキツイ部分が出てくるだろう。うまく回避しながらボールを前進させたところだ。

 しかし、最大のポイントはどのように堅守を崩すかだろう。D・カルロスとクンデのコンビはもちろん、ラ・リーガ屈指の潰し屋であるアンカーのフェルナンドもかなり厄介な存在。ローマは同選手にニコロ・ザニオーロを消されて攻撃が停滞してしまった。

 攻撃のキーマンはブルーノ・フェルナンデスになるだろう。彼にどれだけボールを収められるか、そして他の選手が彼からどれだけボールを引き出せるかが、堅守攻略へのポイントとなることは間違いない。フレン・ロペテギ監督はフェルナンドをマンマークに付けてくる可能性が高いが、その中でどれだけ存在感を示すことができるか。このあたりのマッチアップも注目だ。

【了】

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