アーセナルに新たなDFリーダーが現れた。リバプールを完封、デュエル勝率100%のガブリエウの活躍

カラバオカップ4回戦、リバプール対アーセナルが現地時間1日に行われた。90分で両チームともにゴールが生まれず、PK戦の末にアーセナルがリバプールを下している。ビッグセーブを連発したGKベルント・レノはPK戦勝利の立役者となったが、ガブリエウ・マガリャンイスの活躍なくして、リバプールを無失点に抑えることはできなかった。(文:加藤健一)

2020年10月02日(Fri)11時29分配信

text by 加藤健一 photo Getty Images
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PK戦でリバプールを下したアーセナル

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【写真:Getty Images】

 月曜日のプレミアリーグと同じ会場で同じカードが木曜日に組まれている。3日前と同じく、アーセナルはアンフィールドでリバプールと対戦。アーセナルとリバプールの対戦は3度目となった。

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 1度目は8月末のコミュニティーシールドで、FAカップ王者のアーセナルがPK戦を制した。アーセナルは自陣からボールを繋いで13分に先制に成功。しかし、途中出場の南野拓実に同点弾を浴びて、試合はPK戦にもつれ込んだ。リアン・ブリュースターがクロスバーに当ててしまい、アーセナルがリバプールを下している。

 リーグ戦ではリバプールがリベンジを果たしている。この試合もアーセナルが先制に成功したが、すぐさまリバプールが逆転。終盤には途中出場のディオゴ・ジョッタが移籍後初ゴールを決めて、3-1で勝利した。

 過去2度と同じく、多くのチャンスを作ったのはリバプールだったが、この試合では最後までゴールを割ることができなかった。こぼれ球に反応した南野のシュートはクロスバーに弾かれ、GKベルント・レノが7つのセーブをマーク。さらに、PK戦ではディボック・オリギとハリー・ウィルソンのキックを止めた。

 リバプールが無得点に終わったのは、昨季7月のマンチェスター・シティ戦以来だった。敵将のユルゲン・クロップ監督は試合後、レノに「あまり嬉しくないよ」と声をかけたという。守護神の殊勲の活躍で、アーセナルはコミュニティーシールドに続いてPK戦でリバプールを下している。

もう1人の立役者

 マン・オブ・ザ・マッチは間違いなくレノだが、リバプールを無失点に抑えた立役者がもう1人いる。センターバックで先発したガブリエウ・マガリャンイスはデュエル勝率100%をマークし、リバプールの攻撃を最終ラインで跳ね返した。

 フランスのリールから今季加わったガブリエウは、190cmの長身を誇る左利きのセンターバック。フラムとの開幕戦ではいきなりゴールを決め、3バックの中央として無失点勝利に貢献している。月曜日のリバプール戦ではダビド・ルイスがこのポジションで起用されたが、カップ戦で再び出番が回ってきた。

 強靭なフィジカルを活かした1対1の強さはこの試合のスタッツが示す通りであり、ダビド・ルイスと同様にフィードでの貢献度も高かった。さらに、ポジショニングもうまく、この試合では対面するモハメド・サラーや南野に流れの中からシュートを打たせなかった。

 シュート本数や決定機の数ではリバプールが上回っていたが、アーセナルは要所で光るプレーが見えた。ブカヨ・サカは両チーム通じて最多となる11回のデュエル成功と、6回のタックルを記録。リバプールの方がメンバーを落としていたこともあるが、中盤の攻防でアーセナルは屈していなかった。

 試合の数時間前にイングランド代表にも選ばれたサカ、新加入ながらディフェンスリーダーとしての片鱗を見せつつあるガブリエウ、そして今季も高いパフォーマンスを見せるレノ。3人の活躍はチームの躍進を支えていくことになりそうだ。

(文:加藤健一)

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ベンゲルが落とし込んだ理想にしどろもどろする今のアーセナルは、大袈裟に言えば社会の鏡のような気がしてならない。
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【了】

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