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アーセナルの“元大器”、ギャンブル漬けの若き日を悔いる「アイツの頭をハンマーでかち割りたい」

text by 編集部 photo by Getty Images

ニクラス・ベントナー
【写真:Getty Images】

 かつてアーセナルでプレーした元デンマーク代表のFWニクラス・ベントナーが、自身のキャリアについて振り返っている。英『ガーディアン』が現地時間9日に伝えた。

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 ベントナーはコペンハーゲンの下部組織で育ったあと、アーセナルに移籍。すぐに頭角を現した。しかし、その後は問題児としての側面ばかりが目立つようになり、周囲が期待した活躍は見せられなかった。

 32歳になったベントナーは、自身の過ちに気づいている。2011年の夏、23歳だったベントナーは「酔っ払ってお気に入りのカジノについた。90分後には40万ポンド(約5500万円)をすっていた。手持ちはなくて、口座から引き落とされた。流れが変わらなければ破産だ。フラフラしてトイレに行って、顔に水をかける。そしてレジ係を見つけて、さらに5万ポンド(約700万円)のチップを受け取っていた」と過去を振り返った。

 そして、「オレはカネのあるライフスタイルにハマりすぎた。昔に戻って、あの若造の頭をハンマーでかち割りたい。アイツにどんなチャンスがあるのかを理解させたい。それは特別なことで、ちゃんと管理しなければいけないんだ」とベントナーは述べている。

 ベントナーは「壊れたときにやめなければいけないが、40万ポンドを失ったとき、実際にはその一部を取り戻したんだ」と説明。夜が明けたときには損失は2万ポンドまで減っていたという。「ケガをしてピッチの上で最高の興奮を得られなかったとき、ギャンブルがオレにアドレナリンを与えた。リスクは高いほどアドレリンは大量だ。だからハイリスクを望んでしまうんだ」と、ギャンブルに走った理由を語った。

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≪書籍概要≫
なぜ、あえて今アーセナルなのか。
あるアーセナル狂の英国人が「今すぐにでも隣からモウリーニョを呼んで守備を整理しろ」と大真面目に叫ぶほど、クラブは低迷期を迎えているにもかかわらず、である。
そのヒントはそれこそ、今に凝縮されている。
感染症を抑えながら経済を回す。世界は今、そんな無理難題に挑んでいる。
同じくアーセナル、特にアルセーヌ・ベンゲル時代のアーセナルは、一部から「うぶすぎる」と揶揄されながら、内容と結果を執拗に追い求めてきた。
そういった意味ではベンゲルが作り上げたアーセナルと今の世界は大いにリンクする。
ベンゲルが落とし込んだ理想にしどろもどろする今のアーセナルは、大袈裟に言えば社会の鏡のような気がしてならない。
だからこそ今、皮肉でもなんでもなく、ベンゲルの亡霊に苛まれてみるのも悪くない。
そして、アーセナルの未来を託されたミケル・アルテタは、ベンゲルの亡霊より遥かに大きなアーセナル信仰に対峙しなければならない。
ジョゼップ・グアルディオラの薫陶を受けたアーセナルに所縁のあるバスク人は、それこそ世界的信仰を直視するのか、それとも無視するのか。

“新アーセナル様式”の今後を追う。

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【了】

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