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アーセナル監督、失点時に負傷でプレー止めたMFに不満。「状況を理解していなかった」

text by 編集部 photo by Getty Images

ミケル・アルテタ
【写真:Getty Images】

 イングランド・プレミアリーグ第11節のトッテナム対アーセナル戦が現地時間6日に行われ、ホームのトッテナムが2-0で勝利を収めた。アーセナルのミケル・アルテタ監督は、トッテナムの2点目の場面でMFトーマス・パーテイが取った行動に不満な様子を見せている。

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 トッテナムは前半13分にソン・フンミンの強烈なミドルで先制を奪ったあと、前半アディショナルタイムにはカウンターからハリー・ケインが追加点を奪った。そのゴールに繋がるプレーがトッテナム陣内で展開されていた頃、トーマスは負傷した様子でハーフウェイライン付近からピッチサイドに出ようとしていた。

 タッチラインの外に出て足を止めたトーマスに対し、アルテタ監督は背中を押してプレーに戻るよう促した様子がカメラに捉えられている。トーマスは駆け出したが間に合わず、アーセナルは事実上1人少ない状況で致命的な追加点を奪われることになった。

「トーマスは足を引きずり、痛めていた。交代しなければならなかったが、我々は重要な攻守の切り替えの場面で選手を一人失ってしまった」とアルテタ監督は試合後に英『スカイ・スポーツ』にコメントしている。

「彼にはピッチに残ってほしかった。あの状況でチームのためにできることを何でもいいからしてほしかった」「私は彼をピッチに押し戻そうとしていた。彼は自分のポジションを離れた時、状況のまずさを理解していなかったと思う」とアルテタ監督。負傷が理由だとはいえ、プレーが止まっていない状況でピッチを出ようとしたトーマスへの不満を表した。

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【了】

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