ビジャレアルで十分な出場機会を得られていない日本代表MF久保建英が、冬の移籍市場でレンタル先を変更する可能性が再び取りざたされている。スペイン紙『マルカ』が12日付で伝えた。

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　レアル・マドリードからのレンタルで今季ビジャレアルに加入した久保だが、ラ・リーガでは第12節を終えて先発1回にとどまり、合計プレー時間は230分あまり。リーグ戦では得点もアシストもゼロという状況が続いている。

　マドリーは久保の将来に引き続き期待しており、「近いうちにトップチームに居場所を見つけて重要な役割を果たすと考えている」と『マルカ』紙は述べる。だがそのためにはリーガ1部で出場経験を積むことが必要であり、ビジャレアルでの現状を問題視しているとみられている。

　マドリーは昨季にもシーズン前半にレンタル先クラブで出場機会の少なかった選手のレンタル先を変更した例があり、久保に同様の対応が取られる可能性は早い段階から噂され始めていた。しばらくはビジャレアルでの動向を見守る意向であるとも伝えられていたが、状況は変わらないまますでに12月を迎えた。

　だがビジャレアルとは来年6月30日までのレンタル契約が交わされており、マドリーは「ビジャレアルとの間で問題を起こしたくはない」とも考えているようだ。レンタルを打ち切るとすれば、あくまでもクラブ間で合意が得られた場合に限ることが見込まれている。

　新たなレンタル先としてはヘタフェが以前から久保に関心を示し、冬の移籍市場に向けてオファーを出しているという。ヘタフェは唯一のクラブではなく、他クラブからも打診があるとされている。残り数試合となった年内に大きく状況が動かなければ、久保の去就に注目が集まることになりそうだ。

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