フットボールチャンネル

プレミアで判定めぐり大混乱。「ノーゴール」を覆し「ゴール」宣言も結局取り消し

text by 編集部 photo by Getty Images

20210228_premi_getty
【写真:Getty Images】

 現地時間27日に行われたプレミアリーグ第26節のウェスト・ブロムウィッチ対ブライトンは、1-0でホームのウェスト・ブロムウィッチが勝利した。この一戦では、判定が物議をかもしている。英『スカイ・スポーツ』などが取り上げている。

【今シーズンのプレミアリーグはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】


 話題となっているのは、27分すぎのシーン。1点ビハインドでフリーキックのチャンスを得たブライトンは、主審の笛が鳴った直後にルイス・ダンクがシュート。壁の指示をしていたGKの隙を突く形でゴール右に決めた。

 しかし、その直後にリー・メイソン主審がもう一度笛を鳴らし、蹴り直しを命じる。当然ブライトン陣営は猛抗議。すると、メイソン主審は得点を認める笛を鳴らした。今度はウェスト・ブロムウィッチが抗議を始めると、メイソン主審はVARで確認したのち、ノーゴールでフリーキックの蹴り直しという形になった。

 ブライトンは2度のPK失敗などもあり、最後までゴールを奪えずに0-1で敗れている。

 幻のゴールを決めたダンクは、「恥ずべきことだ。恐ろしい判定だ」と怒りをあらわに。「彼が笛を吹いて蹴った。認められるはずだ。彼は自分が何をしているのかが分かってなかったのだろう。彼はゴールを与えたが、なぜ与えたのか。そしてなぜVARが関与したかも理解できない。試合をコントロールできなかった? そうだろうね」と述べている。

 ウェスト・ブロムウィッチのサム・アラダイス監督は、「いまやクイックでフリーキックを蹴って良いのか分からない。今季、クイックのフリーキックは見たことがあるかい? 今は奇妙なルール変更が多々ある。こういった状況で、何をすべきか、すべきでないのかを明確に把握していない」と語った。

 降格圏のウェスト・ブロムウィッチは、8試合ぶりの白星。ブライトンは公式戦5試合勝利なしで16位となっている。

【フットボール批評がプレミアリーグを大特集。BIG6一辺倒はもう古い。エバートン、アストン・ヴィラ、レスター…。謀略者たちの頭脳を知るには↓↓↓をクリック】


30号_表紙_fix

『フットボール批評issue30』


定価:本体1500円+税
プレミアリーグ謀略者たちの兵法

≪書籍概要≫
監督は謀略者でなければならない。それが世界最高峰の舞台であるプレミアリーグであればなおのことだ。さらに中堅以下のクラブを指揮している場合は、人を欺く行為こそ生存競争を勝ち抜くために必要な技量となる。もちろん、ピッチ上における欺瞞は褒められるべき行為で、それこそ一端の兵法と言い換えることができる。
BIG6という強大な巨人に対して、持たざる者たちは日々、牙を研いでいる。ある監督は「戦略」的思考に則った「戦術」的行動を取り、ある監督はゾーン主流の時代にあえてマンツーマンを取り入れ、ある監督は相手によってカメレオンのように体色を変え、ある監督はRB哲学を実装し、一泡吹かすことだけに英知を注ぐ。「プレミアの魔境化」を促進する異能たちの頭脳に分け入るとしよう。



詳細はこちらから


【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top