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久保建英を活かせない…絶望的なデータとは? ヘタフェはカウンターからの得点が0、それ以上に…

text by 編集部 photo by Getty Images
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【写真:Getty Images】

 U-24日本代表に選出された久保建英は、難しいシーズンを送っている。期限付き移籍したビジャレアルでは出場機会を得られず、冬にヘタフェに再レンタル。加入当初こそ先発起用が続いたが、課題だったチームの得点力不足は改善できず。13日のアトレティコ・マドリード戦では移籍後初の出場なしに終わっている。

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 ヘタフェはチーム状況も芳しくなく、現在は15位。降格圏の18位エイバルとは5ポイント差で、残留争いに巻き込まれている。

 ホセ・ボルダラス監督は堅守速攻を標榜している。ハイラインを敷いてアグレッシブな守備でボールを奪い、素早くFWにボールを入れて敵陣でプレーする。カードが多く、荒さを指摘されることもあるが、18/19シーズンには5位に入ったように、そのスタイルがハマったときは大きな威力を持っている。

 しかし、今シーズンはそれがうまくいっていない。1試合平均の得点数は昨季の1.13から0.55と半減している。

 データサイト『Whoscored.com』によると、今季はカウンターからの得点が0となっている。これはラ・リーガではヘタフェを含む4チームのみ。ただ、昨季もカウンターからは2得点、5位だった18/19シーズンも1得点のみなので、そこまで大きな問題とは言えないかもしれない。

 一方で、最も大きく得点数を減らしているのはセットプレーだ。18/19シーズンは5得点、昨季は10得点をセットプレーから奪ったが、今季はわずか1ゴール。ここ2シーズンはいずれもPKから6得点を決めていたが、今季は2得点に留まっている。セットプレーによる得点の減少が、ボルダラス監督を絶望させている。

 久保は精度の高いキックを持っているが、ここまではセットプレーからゴールに絡めていない。ヘタフェは久保の持つ技術を活かしきれていない。

【了】

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