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バルセロナで台頭する少年たち。ペドリに続く逸材、下部組織出身の18歳MFが残した驚くべき数字とは?

text by 編集部 photo by Getty Images
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【写真:Getty Images】

【レアル・ソシエダ 1-6 バルセロナ ラ・リーガ第28節】

 ラ・リーガ第28節、レアル・ソシエダ対バルセロナが現地時間21日に行われ、バルセロナが1-6で勝利した。5連勝を達成したバルセロナは、首位アトレティコとの勝ち点差4をキープ。得失点差を大きくプラスさせる貴重な大勝となった。

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 スペイン代表に選出された18歳のペドリはこの日も高いパフォーマンスを見せた。得点やアシストはつかなかったが、パス成功率はチームトップの97.6%を記録。67分にベンチに下がったのは、バルセロナがリードを4点に広げたためだ。出ずっぱりのペドリに怪我をされては困るという、ロナウド・クーマン監督の思いが透けて見える交代だった。

 今季のバルセロナは、有望な若手が次々と現れる。最終ラインの負傷者が続出した際はロナウド・アラウホが台頭し、アラウホが戦線を離れるとオスカル・ミンゲサが評価を高めた。アンス・ファティは怪我をしてしまったが、前述のペドリは18歳とは思えないようなパフォーマンスを見せている。

 彼らに続くように、少しずつ存在感を高めているのが18歳のイライシュ・モリバだ。前半戦はセカンドチームを主戦場としていたが、1月のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)でトップチームデビュー。6日のオサスナ戦ではトップチーム5試合目の出場にして初ゴールを決めている。

 テクニカルなMFが揃うバルセロナの中で、モリバは異色な存在だ。185cmという体躯はパワーとスピードを秘め、空中戦に強い。もちろん、足元の技術とボール運びのうまさも備えており、ボックス・トゥ・ボックスタイプのMFとして成長してきた。

 モリバはソシエダ戦で5回のドリブルを記録している。リオネル・メッシらを上回り両チームトップで、プレー時間は25分ほどだったことを考えれば、驚くべき数字だ。恵まれたフィジカルを活かしたボールキープと運ぶ力は、バルセロナの攻撃にアクセントを加えている。

 デビュー直後の試合で失点に絡んでしまったこともあり、守備面では課題を残す。しかし、そういった部分を1つひとつクリアしていけば、バルセロナを支える選手の1人になるかもしれない。

※データは『Whoscored.com』を参照

【了】

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