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久保建英はなぜ1度もボールを触れなかったのか。U-24日本代表から帰還もボールタッチ数はゼロ、その原因は…

text by 編集部 photo by Getty Images
久保建英
【写真:Getty Images】

【オサスナ 0-0 ヘタフェ ラ・リーガ第29節】

 ラ・リーガ第29節、オサスナ対ヘタフェが現地時間3日に行われ、0-0の引き分けに終わった。U-24日本代表の活動から戻ってきた久保建英は、この試合の81分から途中出場したが、ヘタフェは3試合連続で引き分けという結果となった。

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 代表ウィーク前のエルチェ戦で7試合ぶりに先発起用され、移籍後初アシストをマークした。U-24日本代表では、29日のU-24アルゼンチン代表戦で躍動。CKから板倉滉の2得点をアシストし、3-0の勝利に貢献している。いい流れでヘタフェに戻ってきた久保だったが、この日はベンチスタートとなった。移動による疲労が考慮されたのは言うまでもない。

 久保は出場した約10分間で、プレーに関わることができなかった。データサイト『Whoscored.com』によると、この試合の久保のタッチ数は0。一度もボールを触れないまま、久保はタイムアップの笛を聞いた。

 ヘタフェはボール保持率こそ下回ったが、中盤の攻防で優位に立ち、オサスナにチャンスを作らせなかった。しかし、オサスナは交代枠を積極的に使って流れを掴もうとする。75分に途中出場のアンテ・ブディミルがチーム初シュートを記録。77分までに5枚の交代カードを使い切って勝ち点3を狙った。

 久保がピッチに立ったのは81分。ヘタフェにとっては最初の交代カードだったが、徐々に押し込まれる中で攻撃に出ようという意図が感じられた。トップ下で先発していたカルレス・アレニャをボランチに下げ、久保はトップ下に入っている。

 しかし、ホセ・ボルダラス監督の狙いとは裏腹に、ヘタフェは守備の時間が長くなってしまう。序盤から激しい攻防を繰り広げた選手たちに、攻撃に出る力が残っていなかった。前線に送られるのは望みのないクリア気味のボールで、久保の頭上をボールが飛び交った。

 ヘタフェが残り10分で記録したボール保持率は36%で、パス成功率は31%。ボールを持っても、久保がいる前線までつなげない。久保にとってはどうしようもできない試合展開だった。

【了】

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