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20/21サッカー選手能力値ランキング74位。FWリシャルリソン(エバートン)

シリーズ:20/21能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

74位:速さと強さは十分。あとは…

リシャルリソン 20/21サッカー選手能力値ランキング
【写真:Getty Images】

FW:リシャルリソン(ブラジル代表/エバートン)
生年月日:1997年5月10日(23歳)
市場価格:6000万ユーロ(約72億円)
19/20リーグ戦成績:36試合出場/13得点3アシスト


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 アメリカ・ミネイロ、フルミネンセで経験を積んだリシャルリソンは2017年にワトフォードに加入しプレミアリーグ初挑戦。当初は慣れない環境に苦戦したが、マルコ・シウバ監督の指導の下で徐々に力を発揮し、最終的には主力となった。そして2018年、ブラジル人FWは恩師と共にエバートンへ加入。同クラブでは現在2季連続でリーグ戦二桁得点中と、十分な結果を残している。

 ブラジル人のアタッカーと言えばテクニカルなプレーを好むというイメージがあるが、リシャルリソンは少し違う。同選手は一瞬でギアが上がる非凡な「スピード」を武器に持っており、派手なフェイントを使わずとも緩急を巧みに生かしてサイドをぶち破る。とくに、左サイドからカットインして右足でフィニッシュという形は、リシャルリソンの十八番となっている。また、その速さを駆使したオフ・ザ・ボールの質もかなり高く、ペナルティーエリア内に走り込んでいく姿はまさに迫力満点だ。

 リシャルリソンの怖さは「スピード」だけに留まらない。身長184cmとウインガーとしては大柄で、「フィジカル」の強さも備わっている。屈強なDFに簡単に当たり負けしない点はもちろん、パワー+跳躍力を活かした「空中戦」でも存在感を示すことができるのは、大きな魅力と言えるだろう。タイプ的にはクリスティアーノ・ロナウドと似ているのかもしれない。

 一方で、オフェンスとして得点力はさらに高めていく必要があるだろう。ボールを引き出す動き自体は良いが最後に仕留め切れない、といった場面はまだ目立っている。また、試合中にフラストレーションを溜め込んでやや荒っぽいプレーに走ってしまうことも多いので、「メンタル」の強化も今後は必須となってくるだろう。

【了】

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